耐暑性に優れた赤肉メロン『レノンウエーブ』新発売 タキイ2017年11月30日
タキイ種苗(株)(本社:京都市下京区、瀧井傳一社長)は、2017年度の新品種として、耐暑性に優れ、幅広い作型で能力を発揮する赤肉メロン『レノンウエーブ』の種子を発売する。
濃厚な味わいで贈答用としても人気の高いネットメロンだが、消費低迷が続いている。その背景には、「食べごろが分からない」「せっかく買ったのに美味しくなかった」など、品質に対する消費者の不満もあり、市場では、品質が安定し、食べごろが長く、当たり外れの少ないメロンが強く求められている。
一方、生産現場では、気象変動が激しさを増し、連作の影響で病害リスクが高まり、安定生産はますます困難となってきている。中でも、えそ斑点病は拡大傾向にあり、耐病性品種の開発が求められてきた。
このたび発売される『レノンウエーブ』は、えそ斑点病に耐病性を持ち、耐暑性に優れ、高品質(肉厚・高糖度)で日持ちがよく、食べごろが長続きする品種として育成された。高品質メロンの安定供給と消費回復に貢献できるものと、同社は期待を寄せている。
(写真)新品種赤肉メロン『レノンウエーブ』
◎品種特性
・耐暑性:草勢は強めでツル持ちが良く、高温期でも栽培が安定する。低温期でも生育が緩慢になりにくいため、ハウスからトンネル作まで、幅広い作型で能力を発揮する。
・果ぞろい、秀品率:果状は球形で、果ぞろい良く仕上がる。ネットは太めで密に安定して発生し、秀品率が高い。
・市場性:種子部が小さく、皮際まで果肉があり、需要拡大が続くカットフルーツにも適している。肉質は緻密で高糖度。高温期出荷でも果肉は濃いオレンジ色に発色する。また日持ちに優れているため、食べごろ状態が長続きする。
・えそ斑点病に耐病性:えそ斑点病は、生育不良や低糖度、ス入りを引き起こすなど、生産 ・流通に影響を与えるが、『レノンウエーブ』は安定した耐病性を示す。接ぎ木栽培 でも防げなかった地上部からの感染も防ぐことが可能だ。その他つる割病、うどんこ病にも耐病性を示し、裂果もしにくいため、安心して栽培できるなど。
『レノンウエーブ』種子の価格は、100粒で7236円(税込み希望小売価格)。全国の種苗販売店で購入できる。
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