2020年は8億6000万本市場の見込み (株)富士経済がスパウト付パウチ食品市場を調査2020年7月30日
総合マーケティングビジネスを展開する(株)富士経済(東京都中央区、清口正夫社長)の調査によると、飲料や調味料、高齢者向け食品のパッケージに使用されることが多いスパウト付パウチ食品の市場規模は、2020年の見込み本数で8億6160万本であることが分かった。対前年比微減の見込みだが、商品カテゴリーによっては今後の需要増を予想している。
飲料や調味料、高齢者向け食品のパッケージとして使用されることが多いスパウト付パウチ。袋の上部に付く飲食物を絞り出すスパウトと呼ぶ噴出口と、平面の袋を一体化させた容器のことで、「クーリッシュ」(アイスクリーム・ロッテ)や「OS-1 ゼリー」(大塚製薬)が有名。
調査は今年4~6月、同社専門調査員による関連企業・団体などへのヒアリングや関連文献の調査などを通じて行われたもの。
スパウト付パウチ食品のメーカー出荷数量をもとに計測した市場規模を2016年以降の5年間でみると、2016年=7億4310万本、2017年=8億2640万本、2018年=9億340万本、2019年=9億2800万本、2020年=8億6160万本など。
市場に流通するスパウト付パウチ食品の7割以上が「飲料」で、大手企業が2018年に新商品を相次いで投入したことが市場拡大に寄与したとの見方も示されている。
2019年も塩こうじや練りごまなどの調味料が伸長し、冷夏だったにもかかわらず、夏場の熱中症対策として需要が高い高齢者向け食品「OS-1 ゼリー」が大幅に実績を伸ばしたのもこの年。
2020年は市場の中心である「飲料」の落ち込みを予想。主要顧客のオフィスワーカーの多くが新型コロナウイルスの影響で在宅勤務となったことを理由に挙げており、調味料は逆に、自宅で調理する機会が増えたため需要増を予測している。
2021年以降の市場は回復に向かうと楽観。とくに高齢者向け食品は高齢化の進展などを背景に栄養補給食品の需要増加が見込まれるとし、冬場の需要開拓が進み通年商品化しているアイスクリームも底上げに寄与するとみている。
(関連記事)
富士経済2020年調査
タピオカブームで市場が活性化 清涼飲料の国内市場調査 富士経済
レトルトライス、植物性ヨーグルトさらに拡大 加工食品の市場調査結果 富士経済
注目されるDHA/EPA市場 天然由来有用成分・素材の市場調査結果 富士経済
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】とうもろこしにアワノメイガが多誘殺 早めの防除を 北海道2025年7月1日
-
米価 5週連続で低下 5kg3801円 農水省調査2025年7月1日
-
【人事異動】農水省(7月1日、6月30日付)2025年7月1日
-
農水省 熱中症対策を強化 大塚製薬と連携し、コメリのデジタルサイネージで啓発2025年7月1日
-
作況指数公表廃止よりもコメ需給全体の見直しが必要【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月1日
-
【JA人事】JA岡山(岡山県)新会長に三宅雅之氏(6月27日)2025年7月1日
-
【JA人事】JAセレサ川崎(神奈川県)梶稔組合長を再任(6月24日)2025年7月1日
-
【JA人事】JA伊勢(三重県) 新組合長に酒徳雅明氏(6月25日)2025年7月1日
-
米穀の「航空輸送」ANAと実証試験 遠隔地への迅速な輸送体制構築を検証 JA全農2025年7月1日
-
JA全農「国産大豆商品発見コンテスト」開催 国産大豆を見つけて新商品をゲット2025年7月1日
-
こども園で食育活動 JA熊本経済連2025年7月1日
-
産地直送通販サイト「JAタウン」新規会員登録キャンペーン実施2025年7月1日
-
7月の飲食料品値上げ2105品目 前年比5倍 価格改定動向調査 帝国データバンク2025年7月1日
-
買い物困難地域を支える移動販売車「EV元気カー」宮崎県内で運用開始 グリーンコープ2025年7月1日
-
コイン精米機が農業食料工学会「2025年度開発賞」を受賞 井関農機2025年7月1日
-
「大きなおむすび 僕の梅おかか」大谷翔平選手パッケージで発売 ファミリーマート2025年7月1日
-
北海道産の生乳使用「Café au Laitカフェオレ」新発売 北海道乳業2025年7月1日
-
非常事態下に官民連携でコメ販売「金芽米」市民へ特別販売 大阪府泉大津市2025年7月1日
-
農作物を鳥被害から守る畑の番人「BICROP キラキラ鳥追いカイト鷹」新発売 コメリ2025年7月1日
-
鳥取県産きくらげの魅力発信「とっとりきくらげフェア」開催 日本きのこセンター2025年7月1日