知多半島の耕作放棄地問題の解決へ "農とひとが繋がる場"オープン2020年9月1日
無農薬、化学肥料不使用の野菜や自然派調味料・化粧品の販売を手がけるyaotomi(名古屋市西区)は、愛知県半田市に農と人が繋がる場として「スタジオCHITA(チータ)」をオープンする。
スタジオCHITAのイメージスタジオCHITAは、農について学べる場として、菜種やヒマワリなどの種子を原料に食用油を搾る「油搾り体験」や、採れたて新鮮な知多野菜と天然杉の専用箱を使った「ぬか漬け体験」など様々なワークショップを企画している。また、知多産の無農薬ハーブなどを使用したオリジナルフレーバーオイル作りや、ワークショップの参加者限定でオイルの量り売り等も実施予定している。
実際に畑でおこなう「農の体験」は、半田市内の耕作放棄された農地を活用。"露地野菜"の栽培のほか、食用油の原料となる菜種やヒマワリ、クラフトビールの原料となる"ホップ"、味噌やたまりの原料となる"大豆"、などの栽培を予定している。菜の花やヒマワリは、耕作放棄地を活用して栽培することにより土壌を改良し、農地再生にも役立てようとしている。
菜種やヒマワリの自然派調味料も販売生産から卸売・販売まで有機農業のマーケット拠点に
スタジオCHITAを含む同社の半田事務所は、農産物の集荷や配送・販売もおこなうことで、地域の「オーガニックマーケットの拠点」としても活用する。同社は、半田市などの有機農家と連携し「名古屋オーガニックアクション協議会」を設立。知多半島内に約30haの農地を確保している。そのうち20haは有機JAS認証を取得済みで、ほかの農地についても申請を進めており、愛知県で最大の有機ほ場グループとして知多半島を有機野菜の一大産地とすることをめざしている。さらに、生産量安定化のため、土壌改良・有機JASの基準値設定等、生産方法の標準化とブランド基準の統一化を図る。
技術面では大手企業と連携、管理システム等を導入し効率的かつ安定的な有機野菜の生産をめざす。
また、半田市と連携し大手量販店との農地確保契約も視野に入れている。協議会で数年後の有機野菜生産量の目標をたて、生産目標に向けて、大手量販店による生産体制支援・仕入れ時価格設定等を取り交わし、ともに知多半島での有機野菜ブランドを育てていく構想を進めている。
スタジオCHITA(電話)080-9470-3887
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