小規模ロットの缶詰に対応「CANメーカー」発売 浪速工作所×カンブライト2020年11月12日
大阪府堺市の機械メーカー、(株)浪速工作所は、食品ロスをなくしたいという想いで始めた小規模缶詰の製造メーカー(株)カンブライトと、小ロット多品種の缶詰が作れる世界初の缶詰巻締め機「CANメーカー」を開発。フード機器の専門メーカー、フクシマガリレイ(株)から2021年4月に発売を予定している。三社はタッグを組むことで、缶詰製造で地域活性化と誰もが働ける社会をめざしている。
小規模ロットに対応する缶詰巻締め機「CANメーカー」これまで、缶詰は大量生産が前提だったが、「CANメーカー」は、100個からの小ロットで生産が可能。機械の知識がなくても使用でき、難しい作業が苦手でも扱えるよう設計した。その簡便さが評価され、京都府の就労支援施設での導入が決定。健常者、高齢者、身体障害者を問わず誰でも使えることは、雇用創出にも役立つという。
また、缶詰は長期保存でき、規格外の食材でも作れ、どこでも持ち運べる商品であることから、ECサイトや海外に向けて販売が可能。その地域特有の食材を使い、様々なアイデアで商品を作り、付加価値の高い商品を世界に向けて発信するなど、地方の活性化につながる可能性もあり、小規模ロットの缶詰が作れる「CANメーカー」の活躍の場は広がりそうだ。
来年の発売に先駆け、11月25日から27日まで千葉・幕張メッセで開催の「第1回フードテックジャパン展示会」で実物を展示予定。
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