農薬に頼らない環境保全型農業の先進地域 秋田・大潟村で公開確認会を開催 パルシステム2023年9月5日
パルシステム連合会は8月29日と30日、秋田県大潟村で「オーリア21・花咲農園公開確認会」を開催。化学合成農薬に頼らずつくっている産直米「エコ・秋田あきたこまち」を対象に生産者と消費者がともに確認した。
生産者と消費者が参加した「オーリア21・花咲農園公開確認会」
公開確認会は、農産物の栽培方法や安全性への取り組みを組合員が直接確認するパルシステム独自の制度。その時々の問題を課題化し、認識する機会でもあり、1999年から始まった。
秋田県大潟村であきたこまちを生産するオーリア21と花咲農園での開催は、2007年以来16年ぶり。会場には、組合員、生産者、生協役職員、関係者など、現地参加・オンライン参加者含めて約110人が参加し、対象品目の「エコ・秋田あきたこまち」の栽培状況の確認だけでなく、将来展望や課題などについて意見交換した。
農薬に頼らない米作り
秋田県大潟村は、八郎潟から水を抜く干拓事業によってできた地域。1戸当たりの経営規模が10ha以上という稲作地帯で、湖底の肥沃な土を使った化学合成農薬に頼らない米作りを続ける全国有数の環境保全型農業の先進地域として知られる。
オーリア21と花咲農園はともに、田んぼで参加者が生きものと親しむ交流企画「田んぼの生きもの調査」に参加するなど、化学合成農薬を減らした米作りを積極的に推進している。
29日は、産地プレゼンテーションと、書類監査を実施。産地プレゼンテーションでは、オーリア21と花咲農園がそれぞれの活動を説明し、農業を通した環境負荷低減、消費者との交流について紹介した。オーリア21の工藤猛代表は、栽培面積増加によって、できるかぎり農薬使用を低減する環境保全型農業の負担が重くなっている現状や、それにともなって入会する若い世代も減っていることを今後の課題として説明。「干拓という自然に大きな負荷を与えて誕生した農地だからこそ、環境保全型農業は私たちの使命だと思っている。今後もさらなる発展・拡大、情報発信に努めていきたい」と語った。
オーリア21・工藤代表の圃場を視察
また、花咲農園の戸澤藤彦代表は「高齢者の生涯現役も意識しながら、家族農業も成り立つ、大小合わせてみんなが残っていく農業経営をめざしたい。交流は産直の最も大事な柱。作る人、消費する人、そして届ける人と協同しながら、環境保全にとどまらず、環境『創造』型農業を行っていきたい」と話した。
この日は、来賓として大潟村の髙橋浩人村長、JA大潟村の佐野潤専務理事があいさつ。髙橋村長は4月、全国1位の有機米の産地として「オーガニックビレッジ宣言」をしたことに触れ、今後の意欲を示した。
翌30日は、大潟村干拓記念館や産地を視察し、「大潟村カントリーエレベータ公社」をはじめ、圃場や倉庫、主要農業機械を紹介。組合員からは活発に質問される場面があり、産地の現状について理解を深めていた。
視察終了後の監査人報告では「環境負荷を軽減した農業を行い、次世代につなぐ、を実践されており評価したい」「大潟村の発足から現在まで、農家戸数は8割近く維持されている。排水し続けねばならない干拓農地ならではの課題と向き合いながら、持続可能な地域づくりに期待したい」などの発言があった。
大潟村は干拓農地で、圃場が大きく、整備がしっかりされている
重要な記事
最新の記事
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】平和と経済の関係 人権侵す戦争とは乖離2026年3月19日 -
3カ年計画の着実な実践へ 5つの重点取組事項 2026年度JA共済事業計画2026年3月19日 -
配合飼料供給価格 トン当たり約1250円値上げ 2026年4~6月期 JA全農2026年3月19日 -
「有機」「オーガニック」 内容知らない消費者6割強2026年3月19日 -
【世界を診る・元外交官 東郷和彦氏】米国大統領の"変貌" 日本外交も節目2026年3月19日 -
「備蓄米の機動的買い戻しを」 米価下落懸念し特別決議 米どころ山形のJA県中央会2026年3月19日 -
飲用に使われた桜とニセアカシアの花【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第381回2026年3月19日 -
加工食品におけるカーボンフットプリント(CFP)算定ガイドを改定 農水省2026年3月19日 -
「花がなくてもかまわない消費者」にどう向き合うか【花づくりの現場から 宇田明】第81回2026年3月19日 -
今年は5月10日「母の日プレゼントキャンペーン」開催 JAタウン2026年3月19日 -
TOKYO FMホリデースペシャル「春のうまいもの祭」JA全農提供の3番組がコラボ2026年3月19日 -
【役員人事】JA三井リース(4月1日付)2026年3月19日 -
【Jミルク26年度計画】脱粉削減拡充も 生乳需給安定へ検討2026年3月19日 -
第67回全国家の光大会レポート 記事活用、教育文化活動が力2026年3月19日 -
水稲など13品目に対応「土壌診断AI」開発 土壌管理の高度化と生産性向上に期待 農研機構2026年3月19日 -
北信地域の農業を支える新拠点「農機具王 長野中野店」4月1日オープン2026年3月19日 -
富山県氷見市および市内5団体と包括連携協定を締結 タイミー2026年3月19日 -
農業現場のぬかるみ対策 プラスチック敷板「V-MAT」がNNTD登録 プラス2026年3月19日 -
鳥インフル 米国からの生きた家きん、家きん肉等輸入を一時停止 農水省2026年3月19日 -
冷感+遮熱「valborder」から「遮熱冷感ナイロンコンプレッションウェア」登場 コメリ2026年3月19日


































