パレスチナ停戦へ積極関与と人道支援を政府へ要請 パルシステム連合会2023年10月31日
パルシステム連合会は10月27日、政府へ「パレスチナ地域の即時停戦と人道支援に向けた積極的な関与を要請します」とする要請書を提出。停戦実現へ向けた積極的な関与と人道支援の迅速な実行を求めた。
要請は、岸田文雄内閣総理大臣へ提出。日々のくらしを大切にする生活協同組合の立場から、あらゆる暴力の行使を断固として認めない決意をあらためて表明するとともに、日本国政府として一刻も早い停戦実現へ向けた積極的な関与と、すべての人々が生活を取り戻すための人道支援の迅速な実行で国際社会の一員として役割を発揮することを強く求めた。
全文は以下の通り。
パレスチナ地域の即時停戦と人道支援に向けた積極的な関与を要請します
パレスチナ・ガザ地区での大規模な戦闘行為によって、多くの市民が犠牲になっています。双方の攻撃は止むことがなく、その混乱は、いまも解決の糸口すら見出せていません。
私たちは、犠牲になった多数の人々へ哀悼の意を表すとともに、生命と人権、日々のくらしを大切にする生活協同組合の立場から、あらゆる暴力の行使を断固として認めない決意をあらためて表明します。
パルシステムグループは、理念「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」に基づき、食や農、生命を大切に活動している生活協同組合です。組合員のくらしを守り、平和を礎にした社会づくりのために、戦争の悲惨さや平和の尊さを学び、その大切さを伝えています。
パレスチナをめぐる問題についても、同地の農民たちによって生産されるオリーブオイルを通じた生産者と消費者による民衆交易と交流や、現地で人道支援する諸団体と連携した学習会企画などを通じて理解を深めてきました。
今、さまざまな背景から約500万人のパレスチナ難民が未来を描けない生活を送り、今後さらなる増加が見込まれます。そして罪のない多くの子どもたちが犠牲となっている現実に深く心を痛めています。
私たちは、自ら経験した戦争の反省から戦争放棄を強く決意し、いまもその信念を世界へ語り継いできました。それは、人類の長い歴史のなかで、すべての戦争が例外なく「かけがえのない人命を奪い、人間の尊厳を深く傷つけ、そこからは感情の負の連鎖しか生まない」からです。戦争から勝者は生まれません。
パルシステムは「2030ビジョン」に『わかりあう』を掲げ、すべての根底にある礎と位置付け、互いを理解し対立や分断を乗り越えることを目指しています。しかし、私たちはいま、あらためて『わかりあう』ことの難しさに直面しています。だからこそ、助け合いながら困難に向き合い、乗り越えていく決意をあらたにしています。
上記を踏まえ、日本国政府として一刻も早い停戦の実現へ向けた積極的な関与と、すべての人々が緊急かつ継続的に安心して過ごせる生活を取り戻すための人道支援、対話による平和的解決を図るために、迅速な実行と積極的な関与で国際社会の一員として役割を発揮することを強く求めます。
以上
パルシステム生活協同組合連合会
代表理事理事長大信政一
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