【注意報】ダイズ、野菜類等にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年8月4日
愛知県農業総合試験場は、ダイズ、野菜類、花き類、果樹類(ブドウ等)にハスモンヨトウが県内全域で多発のおそれがあるとして、8月1日に令和7年度病害虫発生予察注意報第5号を発表した。
愛知県農業総合試験場によると、県内各地に設置したフェロモントラップの直近1か月の総誘殺数が、複数地点で過去10年間と比較してやや多い(図)。
・西尾市(ダイズほ場)340頭(平年161 頭、前年280頭)で、過去10年間と比較し
て2番目に多い。
・安城市(ダイズほ場)79頭(平年41頭、前年45頭)で、過去10年間と比較して
2番目に多い。
・弥富市(ダイズほ場)418頭(平年227頭、前年186頭)で、過去10年間と比較し
て3番目に多い。
・碧南市(ニンジンほ場)435頭(平年231頭、前年348頭)で、過去10年間と比較
して2番目に多い。
・長久手市(農総試内)167頭(平年87頭、前年68頭)で、過去10年間と比較して
2番目に多い。
名古屋地方気象台が7月31日に発表した1か月予報では、向こう1か月の気温は高い予想。今後、ハスモンヨトウの発生に好適な天候が予想される。また、7月に実施した県内ほ場の巡回調査において、ダイズの白変葉やブドウへの卵塊の発生等を確認しており、例年よりも早い時期に発生が目立つ。
同除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)齢の進んだ幼虫には薬剤効果が低下するため、若齢幼虫のうちに対象作物に登録のある薬剤を選んで防除する。また一部のジアミド系殺虫剤に対し感受性の低下を確認しているため、薬剤選択は指導機関に相談する。
参考:農林水産省農薬登録情報提供システム
(2)同系統の薬剤の連用は避け、異なる系統でのローテーション防除を徹底する。
(3)成虫の発生が多い状況が続いた場合、ほ場への飛来が続くことが予想される。今後の予察情報を参考にするとともに、薬剤防除後もほ場での発生状況に注意する。
(4)卵塊や分散する前の若齢幼虫は見つけ次第捕殺する。
(5)同虫は寄主範囲が広く、ほ場周辺の雑草は増殖源になるため除去する。
(6)施設栽培では成虫の飛び込みに注意し、開口部を防虫ネットで被覆する。
重要な記事
最新の記事
-
スーパーの米価 前週から10円上がり5kg4331円に 2週ぶりに価格上昇2025年12月19日 -
ナガエツルノゲイトウ防除、ドローンで鳥獣害対策 2025年農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2025年12月19日 -
ぶどう新品種「サニーハート」、海水から肥料原料を確保 2025年農業技術10大ニュース(トピック6~10) 農水省2025年12月19日 -
埼玉県幸手市とJA埼玉みずほ、JA全農が地域農業振興で協定締結2025年12月19日 -
国内最大級の園芸施設を設置 埼玉・幸手市で新規就農研修 全農2025年12月19日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】「経済関係に戦略性を持ち込むことなかれ」2025年12月19日 -
【農協時論】感性豊かに―知識プラス知恵 農的生活復権を 大日本報徳社社長 鷲山恭彦氏2025年12月19日 -
(466)なぜ多くのローカル・フードはローカリティ止まりなのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月19日 -
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 19日から開催 JA全農2025年12月19日 -
α世代の半数以上が農業を体験 農業は「社会の役に立つ」 JA共済連が調査結果公表2025年12月19日 -
「農・食の魅力を伝える」JAインスタコンテスト グランプリは、JAなごやとJA帯広大正2025年12月19日 -
農薬出荷数量は0.6%増、農薬出荷金額は5.5%増 2025年農薬年度出荷実績 クロップライフジャパン2025年12月19日 -
国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発 国際農研2025年12月19日 -
酪農副産物の新たな可能性を探る「蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム」設立2025年12月19日 -
有機農業セミナー第3弾「いま注目の菌根菌とその仲間たち」開催 農文協2025年12月19日 -
東京の多彩な食の魅力発信 東京都公式サイト「GO TOKYO Gourmet」公開2025年12月19日 -
岩手県滝沢市に「マルチハイブリッドシステム」世界で初めて導入 やまびこ2025年12月19日 -
「農林水産業みらいプロジェクト」2025年度助成 対象7事業を決定2025年12月19日 -
福岡市立城香中学校と恒例の「餅つき大会」開催 グリーンコープ生協ふくおか2025年12月19日 -
被災地「輪島市・珠洲市」の子どもたちへクリスマスプレゼント グリーンコープ2025年12月19日


































