2025人事バナー縦
JA全農人事情報
左カラム_病害虫情報2021
新聞購読申込 230901
農協研究会
左カラム_コラム_正義派の農政論_pc
左カラム_コラム_米マーケット情報_pc
左カラム_コラム_地方の眼力_pc
左カラム_コラム_食料・農業問題 本質と裏側
左カラム_コラム_昔の農村・今の世の中_pc
左カラム_コラム_花づくり_pc
左カラム_コラム_グローバルとローカル_pc
左カラム_コラム_TPPから見える風景_pc
左カラム_コラム_ムラの角から_pc
250801_フジワン_SP
FMCセンターPC:ベネビア®OD
JA全中中央SP

【特殊報】植木類にチュウゴクアミガサハゴロモ 府内で初めて確認 大阪府2025年8月4日

一覧へ

大阪府環境農林水産部農政室は、植木類(ガマズミ、グレビレア等)にチュウゴクアミガサハゴロモRicania shantungensisの農業被害を府内で初めて確認。これを受けて、8月1日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第1号を発表した。

図1:グレビレア上に産卵された様子、図2:枝内部に産み付けられた卵、図3:ふ化直後の幼虫(提供:大阪府病害虫防除グループ)(提供:大阪府病害虫防除グループ)

大阪府環境農林水産部農政室によると、4月に北部地域の植木苗施設栽培ほ場で、新梢に産卵痕が付けられ、枝の伸長抑制やすす病による被害が見られた。採取した卵(図1、2)をふ化させ(図3、4)飼育し、得られた成虫(図5)を農林水産省神戸植物防疫所に同定依頼したところ、チュウゴクアミガサハゴロモであることが判明した。府内で同虫による農業被害が確認されたのは今回が初めて。

図4:中齢幼虫、図5:成虫(提供:大阪府病害虫防除グループ)(提供:大阪府病害虫防除グループ)

チュウゴクアミガサハゴロモは中国原産で、2017年に大阪府で初確認されて以降、府内各地の灌木類で発生が拡大。頻繁に目にするようになってきている。国内では関東以西の本州、四国および九州の各地で発生が報告されている。

農作物における被害は、2024年に神奈川県、埼玉県、福岡県、山梨県、2025年に入って東京都、群馬県、熊本県、富山県、千葉県で確認され特殊報が発出されている。

チュウゴクアミガサハゴロモ成虫(図5)の体長は7〜14mm程度、前翅長は約14mmで、茶褐色〜鉄さび色。前翅前縁中央部に三角形〜半円形の白斑があるが、白斑の形状には個体差がある。幼虫(図3、4)は白色で、腹部から白い糸状の毛束が広がっている。枝内部に産卵された部分(図2)の表面は毛状の白色ろう物質で覆われている(図1)。成虫はガのように見えるが、カメムシ目に属しアブラムシやウンカ、セミに近い昆虫。

同種は極めて広食性で、多くの木本植物やキク科の草本植物に寄生する。果樹では、リンゴ、モモ、カキ、カンキツ、クリ、ブルーベリー等での発生が報告されている。成虫は寄主の枝に産卵し、成幼虫ともに新梢を吸汁する。日本における年間世代数など、生態は不明。

チュウゴクアミガサハゴロモは集団で樹木の枝を吸汁し、その排泄物にかびが生えすす病を誘発するため、果樹では果実の外観品質を損ねる。また、成虫は直径10mm以下の細い枝を割いて産卵するため、枝が損傷し、伸長抑制や枯死により樹木を衰弱させる。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

(1)チュウゴクアミガサハゴロモに対して登録のある薬剤は無いため、産卵された枝の除去に努めるなど、個体数を減らす耕種的・物理的防除を行う。

重要な記事

240918・シンジェンタライブラリー:右上長方形SP

最新の記事

250728_協同組合講座_sp

みどり戦略

Z-GIS 右正方形2 SP 230630

注目のテーマ

注目のテーマ

JA共済連:SP

JA人事

JAバンク:SP

注目のタグ

topへ戻る