ラテン・アメリカ初の「日本酒マスタークラス」エクアドルで開催 日本酒造組合中央会2023年12月20日
日本酒造組合中央会は10月31日、ラテン・アメリカで初となる「日本酒マスタークラス」をエクアドルで実施。ASI(国際ソムリエ協会)とエクアドルソムリエ協会との共催で開かれ、レストランやホテルのソムリエを中心とした26か国、46人が参加した。
10月31日にエクアドルで開催された「日本酒マスタークラス」
今回のマスタークラスは、ASIが主催するASI Bootcamp内のひとつのプログラムとして位置づけられ、中央会としては初のラテン・アメリカでの実施。ラテン・アメリカからは、開催国のエクアドルの3人を含む8か国、25人が参加した。
ラテン・アメリカ地域は、日本酒の輸出金額全体に占める構成比が2022年時点で1%を下回るが、この地域への2013年から2022年の間の日本酒の輸出金額は、約3倍に増加し、消費が拡大している。
今回マスタークラスが行われたエクアドルの首都キトには、ウイリアムリード社が主催するThe World's Best50 Restaurants (世界のベストレストラン50)で紹介されたトップクラスの日本食レストランがある。チリでは、Nikkeiという言葉で日本風の料理が親しみを込めて呼ばれ、日本食が浸透しつつある。また、2021年にチリでは、カタドール・ワールド・ワイン・アワードのワイン部門内にSake部門が新設され、初年度は13社の蔵元がエントリーするなど、輸出金額ベースでは、日本食と日本酒の裾野は確実に拡大している。
今回のエクアドルでのマスタークラスは、日本酒造組合中央会の北米サポートデスク担当者のマイケル・トレンブリー氏を講師に迎えて実施。マスタークラスでは、日本酒の製造工程などに触れながら、日本酒のフードペアリングの可能性について、Umami(旨み)の切り口から行われた。
Umamiの元になる物質はグルタミン酸などのアミノ酸。日本酒は白ワインと比較してアミノ酸(特にグルタミン酸)を約5倍有しているため、Umami-rich(ウマミリッチ)な飲料として、食事の風味を引き立たせる効果がある。トレンブリー氏は「このフード・ペアリングのポイントとして、日本酒の持つグルタミン酸とイノシン酸などを持つ食品とのペアリングは更に相乗効果が期待できる」と語り、日本酒が得意とする魚介類とのペアリングの科学的なメカニズムも説明した。さらに日本酒には、世界のアルコール飲料の中でも珍しい"異なる温度帯で楽しむ"伝統があることもフードペアリングに絡めて紹介。このマスタークラスでは、日本酒の提供温度を上げると甘味とUmamiは増して感じられるため、同じ日本酒でも提供温度帯を変えることでフード・ペアリングの可能性を大きく広げる特徴を持つことがポイントとして強調した。
セミナーを終え、トレンブリー氏は「(参加した)ソムリエたちは、さまざまな温度で日本酒を提供することによって日本酒の特徴を形作ることができるという側面に非常に興味を持ったようだ。また、ワインの世界ではUmamiの話はほとんど出てこないこともあり、料理と様々なアルコール飲料のペアリングを探求することに関して、新鮮な発見があったと思う」と話した。
セミナー参加者で、コペンハーゲンのミシュラン二つ星のレストラン「アルケミスト」の担当者は、日本酒の製造工程の説明が最も興味深かったとコメント。また、コロンビアのハイエンドレストラン「ソフィテル レジェンド サンタクララ」のヘッドソムリエは、Umamiとペアリングの理論に関心を示した。
ラテン・アメリカは、日本酒だけでなく、アルコール消費全体に占めるワインの構成比が低い地域のひとつ。この地域で最大の経済規模及びアルコールの消費量を誇るブラジルでもワインの構成比は3%に過ぎない。中央会は今後、ラテン・アメリカで、一人でも多くの消費者が日本酒の魅力に触れる機会を提供し、日本酒市場の拡大をめざす。
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