生ごみ処理機「POITO」で年間3000トンを店内で処理 コープさっぽろ2024年1月29日
生活協同組合コープさっぽろは、2022年6月に店舗で導入開始した全自動・消滅型生ごみ処理機「POITO(ポイト)」が、2023年12月末までに84店舗と関連会社コープフーズの石狩工場で導入。これにより年間3000トンの生ごみを店内・工場内で処理している。
生ごみ処理機「POITO」本体
POITOは、微生物の力を借りて生ごみを分解・微生物化し、水として排出するもので、残さ物がほぼゼロになることが最大の特長。生ごみを堆肥化させるのではなく、生ごみそのものを消滅させるシステムで、POITOに生ごみを投入するだけで、約5〜24時間で生ごみが消滅し、処理後に残った水は下水として廃棄できる。POITOではパイナップルの皮や卵の殻など一部分解できないものもあるが、野菜くずの他、魚の頭や骨も処理が可能。現在、POITOから排出される水は下水処理しているが、有機物を含むことから何らかの形で有効活用ができないか調査を進めている。
生ごみ処理の様子
コープさっぽろの生ごみ排出量は年間3500トンで、1店舗1日あたり平均100キロに相当。処理コストは毎年約1億円で、近年は惣菜や即食需要の高まりもあり、生ごみの排出量は増加傾向にある。食品を処理加工した際に発生する生ごみは、80〜90%は水分と言われ、生ごみをそのまま焼却することは、水を燃やすことと変わらず、たくさんのエネルギーが必要となるほか、温室効果ガスも排出しているのが現状だ。
コープさっぽろでは、こうした問題を解決するため、「ゼロ・エミッション(そもそものごみを極力排出しない)」を目指す取り組みの一環としてPOITOの導入を開始。POITOの導入で生ごみ処理にかかっていたコストの9割の削減が見込まれるほか、ごみ運送時と焼却時のCO2の発生を抑え、環境負荷を低減できている。
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「盗人に追い銭」「鴨葱」外交の生贄にしてはならぬ農産物2025年5月2日
-
【2025国際協同組合年】情報を共有 協同の力で国際協力 連続シンポスタート2025年5月2日
-
イネカメムシが越冬 埼玉、群馬、栃木で確認 被害多発の恐れ2025年5月2日
-
九州和牛をシンガポール人に人気のお土産に 福岡空港で検疫代行サービスを開始 福岡ソノリク2025年5月2日
-
就労継続支援B型事業所を開設し農福連携に挑戦 有機農家とも業務提携 ハピネス2025年5月2日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」 を県庁などに供給開始 農林中金が媒介2025年5月2日
-
5月29日から「丸の内 日本ワインWeeks2025」開催 "日本ワイン"を学び、楽しむ3週間 三菱地所2025年5月2日
-
協同心の泉 大切に 創立記念式典 家の光協会2025年5月2日
-
【スマート農業の風】(14)スマート農業のハードルを下げる2025年5月2日
-
(433)「エルダースピーク」実体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月2日
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日
-
JA愛知信連と高機能バイオ炭「宙炭」活用に関する協定締結 TOWING2025年5月2日
-
5月の野菜生育状況と価格見通し だいこん、はくさい、キャベツなど平年並み 農水省2025年5月2日
-
「ウェザーニュースPro」霜予測とひょう予測を追加 農業向け機能を強化2025年5月2日