雨水タンク「ピュアエデン」2024年度グッドデザイン賞受賞 デンカアステック2024年10月18日
デンカの連結子会社であるデンカアステックは、トイレ洗浄水用雨水タンク「PURE EDEN（ピュアエデン）」で、2024年度グッドデザイン賞を受賞した。
福井工業大学の笠井教授と共同開発した「PURE EDEN」
「PURE EDEN」は、雨水利用研究の第一人者である福井工業大学の笠井利浩教授との共同研究で開発されたトイレ洗浄用雨水タンク。日常的に雨を水資源として利用しながら、災害発生時にも普段通りトイレ洗浄用として使用できる。
「PURE EDEN」は、雨水を循環させながら100リットルの貯水でき、薄型コンパクトで、景観を損なわないスタイリッシュな角形デザイン。タンク内の雨水は水循環機能により常に入れ替わりきれいな水質を維持する。2階からの位置エネルギーでトイレへ送水するため、停電時でも使用できる。
グッドデザイン賞審査委員からは「降水量不足によるダム貯水率の問題、各自治体からの節水の呼びかけが毎年というほど聞こえてくるが、それらの問題意識の喚起が大切であることは明白。また、有事・災害時の断水においては、簡易トイレの有効性は高いことが証明されてきた。製品自体の機能だけでなく、危機管理意識の促進という意味においても、住宅設備の一つとして意味のある製品。無駄がなくシンプルな意匠も良く、住宅の外壁に合わせた色の展開なども期待できる」と評された。
11月1日から東京ミッドタウン（東京都港区）で開かれる、最新のグッドデザインが集まる「グッドデザインエキシビション2024」で、今年度受賞デザインとして紹介される。
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