中森農産へ出資 持続可能な農業の実現へ効率的な栽培体制を構築 ヤマタネ2024年10月21日
ヤマタネは10月18日、中森農産(埼玉県加須市) への出資を発表。持続可能な農業の実現に向けて効率的な栽培体制構築をめざす。

ヤマタネグループは1924年の創業以来、「安全」「安心」「良食味」のお米を提供するため、全国の産地と連携し、強固な関係を構築。「地域コミュニティ及び生産地と農業の発展」を掲げ、持続可能な農業の実現に寄与するための事業を推進している。
中森農産は、埼玉県加須市を中心とした300ヘクタールの自社農場でコメ・麦・大豆・コーンを栽培。農業における収益性向上には、大規模化による生産性向上と付加価値のある有機米栽培が必要として、「農業がもたらす価値を最大化し、人々の食を守り抜く」「日本農業の生産能力を高め、未来永劫継承する」を理念に掲げている。
同社は独自に開発したAIシステムを活用して農場運営における経営管理や作業手順を最適化し、経験値に依存しない効率的かつ再現性の高い農場を運営。これまで地域の農家より農地を譲り受けるかたちで自社農場を拡大している。現在は、事業継承に課題を抱える各地の農業法人等をグループ化していくスキームを構築し、今後も効率的に農場拡大を図っている。また、付加価値が高く高収益が見込める有機米栽培にも注力しており、生産者の所得向上を目指して海外への輸出展開も見込んでいる。
コメ産地では高齢化による離農を背景に農地の集約化が進み、一生産者あたりの耕作面積が拡大することで管理の負担が増加。また、気候変動リスクが高まっていることにより、コメの安定生産が困難になっている。
中森農産が持つシステム開発力や栽培ノウハウは、これらの産地が抱える課題解決に効果的で、ヤマタネが目指す「持続可能な農業の実現」に繋がる。また、ヤマタネが9月に設立した農業生産法人「株式会社ブルーシード新潟」と連携することで、農場経営ノウハウを共有。ヤマタネが今後、運営農地を拡大していく上で欠かせないパートナーになる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































