二ホンウナギをモニタリング ラムサール湿地で知る生物多様性 パルシステム茨城 栃木2025年8月22日
生活協同組合パルシステム茨城 栃木は8月23日、親沢公園キャンプ場(茨城町)でウナギの資源回復を目的としたモニタリング調査を実施。ラムサール条約登録湿地の涸沼(ひぬま)に設置した石倉カゴをすみかにする、絶滅危惧種のニホンウナギや多様な水生生物を観察し、環境を守る大切さを夏休みの終わりに体感する。
設置を準備する石倉カゴ
モニタリング調査をする石倉カゴは、網かごに石を詰めて河川内に設置する人工的なウナギの増殖礁。2024年9月に九州大学農学研究員の特任教授・望岡典隆さん指導の下、行政や地元の漁協などの協力を得て県内で初めて設置された。設置後2回のモニタリング調査を経て、今回で3回目の定期調査を実施する。
モニタリングには利用者家族など約50人が参加し、望岡さんとともに石倉カゴの中の生き物を調査。引き上げた石倉カゴの中にいる生き物を種類ごとに分け、数を数えて記録する。
前回調査でPITタグを埋め込んだウナギ
ニホンウナギを見つけた場合は、長さや太さ、重量を測定。前回調査で見つけた9匹には、個体識別管理のためピットタグ(PITタグ)を埋め込んでおり、同じ個体がいれば、健康状態や生育状況も確認する。海から遡上して来たシラスウナギが、石倉カゴに定着しているのか確認し、今後の資源回復活動の発展に役立てる。
午後は涸沼水鳥・湿地センターに会場を移し、望岡さんからニホンウナギの生息水域や生態の特徴など研究で解明してきた秘密を教えてもらう。センター内は涸沼の自然や人との関わりを解説する展示が設けられ、生物模型やミニ水族館などで生き物を観察できる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(169)食料・農業・農村基本計画(11)世界の食料輸出市場と主要輸出国の動向2025年11月22日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(86)無機化合物(求電子剤・銅)【防除学習帖】第325回2025年11月22日 -
農薬の正しい使い方(59)生態に合わせた害虫防除の考え方【今さら聞けない営農情報】第325回2025年11月22日 -
【特殊報】チュウゴクアミガサハゴロモ 府内のミカン園などで初確認 京都府2025年11月21日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】経済統計は見方と使い方が肝要 国富の中の格差に目を2025年11月21日 -
農業法人「奥松農園くにさき」が破産 負債5.5億円 補助金事業の施設に海水侵入2025年11月21日 -
国産米重視が83.4%「2025年お米についてのアンケート調査」日本生協連2025年11月21日 -
シャインマスカット苗の「違法販売」防げ 注意喚起、商品削除...農水省とフリマ業者、対策に注力2025年11月21日 -
AI×アジャイルでアプリ開発 JAグループ若手が成果発表「Nexus Craft Lab 2025」2025年11月21日 -
(462)穀物が育んだ人類の知恵【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年11月21日 -
JA常陸「茨城県産 笠間の栗」予約販売中 JAタウン2025年11月21日 -
濃厚な甘さとフレッシュな果汁「国産温州みかんフェア」21日から開催 JA全農2025年11月21日 -
食べて知って東北応援「東北6県食材フェア」22日から開催 JA全農2025年11月21日 -
百名店監修みやぎ米レシピを提供 デリッシュキッチン・食べログとコラボ JAグループ宮城2025年11月21日 -
若手職員がキャリア自律を考える「3県合同キャリアワークショップ」開催 JA愛知信連2025年11月21日 -
JA三井リース ベイシア前橋みなみモール店のオンサイトPPA事業者として参画2025年11月21日 -
農林水産業の持続的発展へ金融・非金融で支援 サステナブル・ファイナンスは10兆円超 農林中金2025年11月21日 -
「乾田直播栽培技術標準作業手順書」新たな地域版6編を公開 農研機構2025年11月21日 -
「えひめ・まつやま産業まつり-すごいもの博 2025-」出展 井関農機2025年11月21日 -
半導体用プロセスケミカル企業AUECC社 買収に合意 住友化学2025年11月21日


































