広島大発スタートアップのプラチナバイオ キユーピーと資本業務提携を締結2025年9月9日
広島大学発スタートアップで、データ駆動型育種の支援に強みがあるプラチナバイオ(PtBio)は9月8日、キユーピーと資本業務提携を締結したことを発表。PtBioは研究体制を強化すると共に、データ駆動型のバイオものづくりを進め、持続可能な原料調達や高機能素材の開発を目指す。

農林水産省の中小企業イノベーション創出推進事業(フェーズ3基金)の支援を受け、アレルギー低減卵の社会実装を目指すPtBioは、今回の資本業務提携でアレルギー低減卵の研究開発体制を一層強化する。
鶏卵は栄養価が高く、様々な料理に使えて食生活に欠かせない食材だが、アレルギーを持つことで、本人だけでなく家族も食事の選択に困難を抱えることがある。PtBioは、卵アレルギーの有無にかかわらず、誰もが同じ食卓を囲める世界「Egg for all」の実現を目指す。
近年は、従来の化石資源を原料とした様々な製造プロセスを置き換える「持続可能なものづくり」として、「バイオものづくり」が世界的に注目されている。一方で、目的の機能を持つ生物を効率的に開発するには、膨大なゲノム情報を解析し、有用な遺伝子情報を見つけ出すデータ駆動型のアプローチが不可欠となる。
PtBioは、最先端のシーケンシング環境と高度なバイオインフォマティクス技術と独自の解析ツールも組み合わせた「バイオDX技術」を提供し、目的に応じた最適なアプローチを実装できることが強み。今回の提携では、キユーピーが持つ微生物技術と、当社のバイオDX技術を掛け合わせることで、持続可能な原料調達や高機能素材の開発が期待される。出資金額および出資比率は非公開。
◎提携の主な内容
・アレルギー低減卵の研究体制の強化
・微生物を対象としたゲノム解析基盤の開発
・バイオものづくりの生産性向上に向けたデータ駆動型育種
重要な記事
最新の記事
-
令和7年秋の叙勲 西沢耕一元JA石川県中央会会長ら93人が受章(農協関係)2025年11月3日 -
シンとんぼ(166)食料・農業・農村基本計画(8)農業の技術進歩が鈍化2025年11月1日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(83)テトラゾリルオキシム【防除学習帖】第322回2025年11月1日 -
農薬の正しい使い方(56)細菌病の防除タイミング【今さら聞けない営農情報】第322回2025年11月1日 -
酪農危機の打破に挑む 酪農家存続なくして酪農協なし 【広島県酪農協レポート・1】2025年10月31日 -
国産飼料でコスト削減 TMRと耕畜連携で 【広島県酪農協レポート・2】2025年10月31日 -
【北海道酪肉近大詰め】440万トンも基盤維持に課題、道東で相次ぐ工場増設2025年10月31日 -
米の1等比率は77.0% 9月30日現在2025年10月31日 -
2025肥料年度春肥 高度化成は4.3%値上げ2025年10月31日 -
クマ対策で機動隊派遣 自治体への財政支援など政府に申し入れ 自民PT2025年10月31日 -
(459)断食:修行から管理とビジネスへ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月31日 -
石川佳純が国産食材使用の手作り弁当を披露 ランチ会で全農職員と交流2025年10月31日 -
秋の果実王 旬の柿を堪能 福岡県産「太秋・富有柿フェア」開催 JA全農2025年10月31日 -
「和歌山県産みかんフェア」全農直営飲食店舗で開催 JA全農2025年10月31日 -
カゴメ、旭化成とコラボ「秋はスープで野菜をとろう!Xキャンペーン」実施 JA全農2025年10月31日 -
食べて知って東北応援「東北六県絆米セット」プレゼント JAタウン2025年10月31日 -
11月28、29日に農機フェアを開催 実演・特価品販売コーナーを新設 JAグループ岡山2025年10月31日 -
組合員・利用者に安心と満足の提供を 共済事務インストラクター全国交流集会を開催 JA共済連2025年10月31日 -
JA全農と共同開発 オリジナル製菓・製パン用米粉「笑みたわわ」新発売 富澤商店2025年10月31日 -
【スマート農業の風】(20)GAP管理や農家の出荷管理も絡めて活用2025年10月31日


































