「ヒト・動物・環境の健康に通ずる、農業・食料システムにおけるワンヘルス」セミナー開催 FAO 駐日連絡事務所2025年10月31日
国際連合食糧農業機関(FAO)は11月7日、農学知的支援ネットワーク(JISNAS)と合同でオンラインセミナー「ヒト・動物・環境の健康に通ずる、農業・食料システムにおけるワンヘルス(One Health)」を開催する。
FAOは、膨大な量のグローバルな技術的知見や情報を保持しているが、言語の制約や情報の専門性がハードルとなり、日本では、まだ十分に活用・アクセスされていない。この現状に対処するため、農学知的支援ネットワーク(JISNAS)とFAO駐日連絡事務所が連携して年に2回、FAOの最新情報を日本語で提供する合同セミナーを実施。日本の大学・学生、研究者および研究機関への情報発信とともに、日本とFAOとのより一層緊密な連携を推進する。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、鳥インフルエンザ、その他の人と動物に共通する感染症(Zoonosis:ズーノーシス)の発生と世界的な拡大は、人間、動物、環境の健康が相互に密接に関連していることを浮き彫りにした。
「ワンヘルス(One Health)」という概念は、将来のパンデミックを防ぐために、各分野が連携することの重要性を強調するもので、より包括的で予防的なパンデミック対策を可能にする。
FAOは、人間、動物、植物、環境の健康のために、農業・食料システムの変革の一環としてワンヘルス・アプローチを推進。このアプローチには、持続可能な農業、家畜・作物・森林・水産物の健康、食品安全、薬剤耐性(AMR)、食料安全保障、栄養、人々の生計など幅広い分野の関係者と活動が含まれる。
同セミナーでは、ワンヘルスの基本的な概念や最新の動向に加え、FAOのワンヘルス・アプローチの役割と活動について紹介する。
◎開催概要
日時:11月7日 17:00~18:00(日本時間)
形式:オンライン(Zoomウェビナー)
言語:日本語・英語(同時通訳)
主催:FAO駐日連絡事務所、農学知的支援ネットワーク (JISNAS)
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