6月下旬〜7月中旬は大雨災害に注意 梅雨入り・梅雨明けの見解 ウェザーニューズ2020年5月20日
ウェザーニューズは5月19日、2020年の「梅雨入り・梅雨明け見解」を発表した。
今年は梅雨前線の北上が遅れる影響で、九州から関東で平年より遅い梅雨入りとなる予想。西日本では、記録的に遅い梅雨入りとなった昨年よりは早いが、九州や四国など平年より1週間程度遅れる地方もありそうだ。
一方、梅雨明けは概ね平年並の予想で、東北北部と沖縄、奄美を除く多くの地方で平年よりも短い梅雨となりそう。ただ、本州付近に暖かく湿った空気が流れ込みやすい気圧配置となるため、梅雨の総雨量は、東北と北陸で平年並、その他は平年並か多くなる見通し。雨のピーク時期は、沖縄・奄美で5月末〜6月中旬、西・東日本の広範囲で6月下旬〜7月中旬になる予想される。
各地方で大雨や強雨の恐れがあり、河川の増水、家屋への浸水、土砂災害などに注意が必要。本格的な雨の季節に備え、側溝や雨どいの掃除など、事前の対策を行ったほうがよさそうだ。
◆平年より短い梅雨に
今年は5月10日に奄美で、11日に沖縄で梅雨入りが発表された。奄美では昨年より4日早いが平年並、沖縄では昨年より5日早く、平年より2日遅い梅雨入りとなった。
九州から東北の梅雨入りは平年より遅くなる地方が多い予想。昨年は九州北部、四国、中国、近畿で、1951年以降で最も遅い梅雨入りとなり、九州北部より東北が先に梅雨入りするなど変則的だった。今年も6月は太平洋高気圧の張り出しが例年と異なる予想で、梅雨前線の北上がやや遅れることが考えられる。そのため、九州と四国の梅雨入りは平年よりも一週間程度遅くなる可能性がある。
一方、梅雨明けは全国的に昨年より早く、平年並。昨年、最も遅い梅雨明けとなった沖縄でも、今年は平年並の6月下旬に梅雨が明けると予想。梅雨期間は東北北部と沖縄、奄美を除いた多くの地方で平年より4日以上短くなり、東北北部と沖縄、奄美では平年並の期間となる見込み。
図1)梅雨期間の傾向
◆6月下旬から7月中旬は西日本や東日本の太平洋側を中心に大雨災害に警戒
今年の梅雨期間の雨量は、東北、北陸で平年並となるが、その他の地方では平年並か多いと予想される(図2)。
6月は梅雨前線を押し上げる太平洋高気圧の北への張り出しが平年より弱く、前線は南西諸島付近に停滞する。そのため、沖縄や奄美では6月前半を中心に暖かく湿った空気が流れ込みやすく、前線の活動が活発化する日があり、5月末から6月中旬にかけて大雨や豪雨に警戒が必要。また、九州南部でも梅雨入り早々大雨となる恐れがあるため、今のうちに、河川の増水や家屋への浸水、土砂災害などに対する備えることを勧めている。
7月は太平洋高気圧が北への張り出しを強め、梅雨前線が本州付近に停滞し、九州、四国、近畿、東海、関東甲信は梅雨明けする7月中旬にかけて強雨や大雨の危険性が高まる。北陸や東北でも中旬にかけて曇りや雨の日が多く、梅雨末期の大雨に注意が必要だ。
図2)梅雨の雨量傾向
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