インドネシアの大学と共同研究 高温多湿地域で高品質イチゴ栽培 実証試験開始 JPV2022年10月28日
ジャパンプレミアムベジタブル(JPV)とインドネシア国立パジャジャラン大学は9月26日、高品質イチゴの多収・周年栽培技術に関する共同研究契約を締結した。共同研究は、日本で開発した高度環境制御栽培ハウス技術・育苗技術を用いることで、東南アジアなど高温多湿地域でも高品質イチゴが周年栽培できることを実証する。共同研究終了後は、本格的な社会実装と事業化を進める。
共同研究契約締結式の様子
同社は、高温多湿な熱帯・亜熱帯地域にけるイチゴ栽培システムの確立をめざし、生物系特定産業技術研究支援センターの「イノベーション創出強化研究推進事業」に採択されたプロジェクト「アジアモンスーン地域でのイチゴ栽培技術の確立」に取り組んできた。東南アジア現地での高品質イチゴの多収・周年栽培技術実証は、同プロジェクトの最終目標に位置付けられる。
イチゴは日本だけでなく東南アジア諸国でも大きな需要があるが、冷涼な気候を好むイチゴの栽培は、産地が山間部などに限定される。インドネシアでは生産地での病気蔓延により、生産量が大幅に落ち込んでいる。また、日本とは異なり、糖度が低く香りのない品種が栽培されていることから、収量、品質の両面で需要に対して十分に応えられていない。
今回の共同研究では、パジャジャラン大学内の栽培ハウスを、同プロジェクトで開発・改良を加えたITグリーンハウス仕様に改修。高度な冷却技術・光環境技術を適用することで、高温多湿地域でもイチゴ栽培に適した栽培環境を実現する。また、閉鎖型苗生産システムを用いて高品質苗を育てることで、日本品種イチゴの多収・周年栽培技術を、高温多湿なインドネシア現地で実証。インドネシア現地向けに、栽培システムおよび栽培技術の更なる最適化を図る。
共同研究を通じて、高温多湿地域における高品質イチゴの多収・周年栽培技術を確立できれば、インドネシアをはじめ東南アジア諸国における大きなイチゴ需要に応えられる。プロジェクト終了後は、今回の共同研究で実証された技術と、栽培システムおよび栽培技術の最適化に関する知見に基づいて、本格的な社会実装・事業化を進めることを予定している。
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