【注意報】すでに例年の6倍以上誘殺 あぶらな科野菜のコナガが多発のおそれ 北海道2024年7月11日
北海道病害虫防除所は、あぶらな科野菜のコナガが全道で多発のおそれがあるとして、7月10日に令和6年度病害虫発生予察注意報第5号を発令した。
北海道病害虫防除所によると、長沼町、北斗市及び芽室町の予察ほ場において、6月下旬からフェロモントラップへのコナガ成虫の誘殺頭数が平年に比べ多く、予察ほのキャベツに寄生する幼虫の頭数も急激に増加している。
予察ほ場におけるフェロモントラップへのコナガ成虫の誘殺頭数は、長沼町、北斗市および芽室町で平年より多い(表1)。また、長沼町および北斗市の無防除キャベツにおける幼虫の寄生頭数は平年より多い(表2)。
札幌管区気象台が7月4日付けで発表した1か月予報によると、向こう1か月の気温は高いと予報されており、今後もコナガの発生に好適な条件が続くものと見込まれる。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇防除にあたっては、複数系統の薬剤を用いたローテーション防除を実施する。防除実施後には適宜防除効果を確認し、コナガ幼虫の寄生が目立つ場合にはすみやかに他系統薬剤による防除を実施する。
〇ジアミド系薬剤の使用は、感受性低下を防ぐため1世代1回以内とする。ジアミド系薬剤の使用間隔は、7月は全道共通で25日、8月は道東地域では30日、その他の地域では25日以上あけることが推奨される。
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