【注意報】ハスモンヨトウとシロイチモジヨトウ 県下全域で多発のおそれ 香川県2024年9月30日
香川県農業試験場病害虫防除所は、野菜類、花き類及びダイズにハスモンヨトウが、また、野菜類の特にネギ、アスパラガス、ブロッコリと花き類にシロイチモジヨトウが県下全域で多発のおそれがあるとして、9月27日に令和6年度病害虫発生予察注意報第3号を発表した。
香川県農業試験場病害虫防除所によると、ハスモンヨトウは、綾歌郡綾川町のフェロモントラップによる9月の誘殺数は800頭(平年:568.4頭)と多かった。9月下旬に実施したブロッコリーの発生状況調査では、発生圃場率は38.5%(平年:20.6%)、100株当たり個体群数は24.0(平年:2.4)で、発生量は多かった。
また、シロイチモジヨトウは、綾歌郡綾川町のフェロモントラップによる9月の第1半旬と第5半旬誘殺数が平年の誘殺数に比べ多かった。9月下旬に実施したネギの発生状況調査では、発生圃場率は81.3%(平年:76.9%)、被害株率29.6%(平年:11.6%)で、発生量は多かった。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇若齢幼虫は集団で食害し、その後周囲に分散するため、初期の食害発生に注意し、卵塊や幼虫集団は見つけしだい捕殺する。
〇中老齢幼虫には薬剤の効果が劣ったり、ネギ等では食害して葉の内部に潜り込むと防除効果が低下するため、圃場をよく見回り若齢期に薬剤防除を行う。
〇圃場内及び圃場周辺の雑草は増殖源になるため、除草に努める。
〇ハウスの場合は開口部を防虫ネット(4mm目合以下)で被覆し、侵入を防止する。
〇防除薬剤は香川県主要病害虫・雑草防除指針、地域の防除暦等を参考に選定する。
〇一部の薬剤に対して感受性低下が確認されているため注意する。
〇作物によって、登録のある薬剤が異なるため、使用にあたってはラベルをよく読んで、登録の有無や収穫前日数、使用回数等使用基準を遵守する。

(提供:香川県農業試験場病害虫防除所)
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