【特殊報】チュウゴクアミガサハゴロモ 県内で確認 千葉県2025年7月24日
千葉県農林総合研究センターは、チュウゴクアミガサハゴロモを県内で確認し、7月16日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第1号を発表した。
(提供:千葉県農林総合研究センター病害虫防除課)
千葉県農林総合研究センターによると4月2日、県内からチュウゴクアミガサハゴロモのものと疑われる卵が産み付けられたブルーベリーの枝が千葉県農林総合研究センターに持ち込まれた(写真1)。同センター病理昆虫研究室で卵から飼育した幼虫が6月26日に羽化し、チュウゴクアミガサハゴロモと同定された。
また、5月27日に県内のアメリカテマリシモツケに寄生したハゴロモ類の幼虫が、 同センターに持ち込まれた。寄生がみられたアメリカテマリシモツケでは、一部ですす病を 発症したため、出荷ができなくなる被害が発生。同センター病理昆虫研究室で飼育した 幼虫が6月16日に羽化し、チュウゴクアミガサハゴロモと同定された。
同種は中国原産。国内では、神奈川県、埼玉県、福岡県、山梨県、東京都、群馬県、熊本県、富山県から病害虫発生予察特殊報が発出されているほか、高知県から侵入確認に関する病害虫発生予察技術情報が発出されている。
成虫は、翅端までの体長が14~16mmで、前翅は茶褐色から鉄錆色であり、前翅長は 14mm程度。前翅前縁中央部には、三角形の白斑が存在する(写真2)。幼虫は白色で、腹部から白い糸状の蝋物質の毛束を広げる(写真3)。

(提供:千葉県農林総合研究センター病害虫防除課)
同種は広食性で、カバノキ科、クワ科、ブナ科、マメ科、モクセイ科などの様々な植物を寄主として利用することが知られるが、国内における年間発生世代数など、生態については不明な点が多い。
成虫・幼虫ともに新梢に寄生して吸汁する。発生が著しい場合は、排泄物によりすす病を発症。また、成虫は直径10mm以下の枝に傷をつけて産卵するため、枝の伸長抑制や枯死により植物体を衰弱させる。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)7月現在、ブルーベリー及びアメリカテマリシモツケで本種に使用できる薬剤は無いため、耕種的・物理的防除に努める。
(2)ほ場内をよく見回り、成虫や幼虫は見つけ次第捕殺する。
(3)産卵された枝は切除してほ場外に持ち出し、埋却するなど適正に処分する。
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