【注意報】キュウリにクロテンコナカイガラムシ 県内で初めて確認 三重県2025年9月25日
三重県病害虫防除所は、キュウリにクロテンコナカイガラムシ(Phenacoccus solenopsis Tinsley)が県内で初めて確認。これを受けて、9月25日に令和7年度病害虫発生予察注意報第2号を発表した。
三重県病害虫防除所によると、8月に北勢地域のキュウリにおいて、コナカイガラムシ類の寄生が確認された。採取した成虫および幼虫について名古屋植物防疫所に同定を依頼した結果、クロテンコナカイガラムシ(Phenacoccus solenopsis Tinsley)と確認された。
同種はアメリカ大陸原産で、日本では2009年に沖縄県で発生が確認されて以降、愛知県、京都府、奈良県、滋賀県、岐阜県、和歌山県を含む22府県で発生が確認されている。
クロテンコナカイガラムシは広食性で、ウリ科、ナス科、キク科等を含めて60科以上の植物種に対して寄生すると報告。国内でもトマト、ミニトマト、キュウリ、オクラ、ホウレンソウ等様々な植物種で寄生が確認されている。
(提供:三重県病害虫防除所)
雌成虫は翅がなく、体型は楕円形で、体長は約3~5mm程度。背面に白色のロウ質物を分泌し、全体としては白く見えるが、ロウ質物は一部分で薄くなるため、2齢幼虫以降は2対の黒斑があるように見える(図1)。雄成虫は1対の翅を持つ。
雌成虫はワタ状のロウ質物の卵のう内に平均350個程度産卵。1齢幼虫は、数日間卵のう内で過ごした後、摂食のために歩いて分散する。繁殖様式は、交尾後産卵する有性生殖と雌成虫が交尾せずに産卵する単為生殖の両方が知られている。同種の単為生殖個体群における1世代の発育期間は平均70日程度。
(提供:三重県病害虫防除所)
植物の茎、葉、花芽及び果実に寄生し、吸汁により寄主植物を衰弱させる(図2、図3)。さらに、同虫は排泄物として甘露を分泌するため、果実や葉にすす症状を引き起こす。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)キュウリ、トマト、ミニトマトにおいて、現在、クロテンコナカイガラムシに対する登録農薬はない。同種の発生・被害の早期発見に努め、確認された場合は寄生部位をすみやかに除去し、ほ場外へ持ち出して、土中に埋めるかビニール袋に密閉して処分する等適切に処理する。
(2)スベリヒユ等の雑草にも寄生するため(図4)、ほ場及び周辺の除草を徹底する。
(提供:三重県病害虫防除所)
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