パーム油廃液処理設備を初受注 クボタ2013年11月18日
クボタ(本社:大阪市、益本康男社長)は、インドネシア共和国スマトラ島で、パーム油搾油プロセスで発生する廃液からバイオガスを回収する設備5基を、地元工事会社との共同企業体で初受注した。
インドネシア、マレーシアの重要輸出産品であるパーム(あぶらヤシ)油の製造工場から排出される廃液は、ため池(オープンラグーン)で処理される施設が多く、メタンガスなどの地球温暖化ガスの大気放散や、水質汚染が大きな課題となっている。
近年パーム油の消費者側からも、環境保全に対する要求が高まっており、パーム油製造企業も環境保全対策に着手している。
今回、Asian Agri Group(以下AAG)は、クボタの膜メタン発酵技術に着目し、環境対策のみならず、回収ガス利用により発電量を増加させ、生産拡大を図る考えだ。
クボタが納入した設備の特徴としては、自社製の膜を利用した高温高濃度発酵技術により、バイオガスの回収率を飛躍的に高めたシステム(他社比20%以上)であることだ。
また、膜設備の増強(膜枚数の追加)により、既設発酵タンクのままで(パーム油生産拡大に伴う)廃液処理量の増量が可能なので、設備投資負担の低減が図れる。なお今回の納入設備は1プラント当たり日量800立方mまでの処理が可能となる。
AAGはインドネシア大手のパーム油製造企業だ。今回の受注を契機にクボタは同社所有の他工場への営業を順次進めていく。また同国内600カ所のパーム油搾油工場へも積極的な営業活動を予定している。
グローバルに食料・水・環境問題の解決に取り組んでいるクボタは、膜型メタン発酵技術により、パーム油の世界消費量の85%を生産するインドネシア、マレーシアにおけるパーム油製造業の廃液処理に積極的に取り組み、環境改善や再生可能エネルギーの活用に貢献していく方針だ。
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