精米技術研究を学際的に評価 雑賀慶二氏東京農大客員教授に就任 東洋ライス2016年6月16日
東洋ライス株式会社の代表取締役社長雑賀慶二氏が、平成28年6月1日付で東京農業大学および東京農業大学短期大学部の客員教授に就任した。
東京農業大学は、125年前に旧幕臣の榎本武揚が創設した日本初の私立農学校であり、現在は農学全般を網羅する日本で唯一の専門大学だ。
同大学は、学問のための学問を排し、「実学主義」を教育理念に掲げており、その思想は正に今日の日本に求められているものであろう。
雑賀慶二氏の客員教授就任は、その「実学主義」を更に推進するものだが、同氏の招聘理由には次のことが挙げられる。
(1)米の研究を半世紀以上に亘り、第一線で行ってきたこと。
(2)新たな精米技術を次々に開発し、近年は金芽米・金芽ロウカット玄米などの新商品を世に出していること。
(3)それらの学術的研究や商品開発は、米の需要拡大に大きく貢献してきたこと、などだ。
雑賀氏は昭和36年に「石抜撰穀機」を開発し、日本のご飯から石噛みを無くした「無石米」を世に初めて送り出した。
続けて平成元年にはコメの味の正体を発見し、平成2年にその理論に基き、米の味を計測する「味度メーター」を発表、平成3年には、米のとぎ汁による環境汚染をなくす「無洗米」を開発した。
平成17年には、高栄養と良食味を両立させた「金芽米」を開発、さらに平成27年には、玄米の栄養成分を残しながら、白米のように簡単に炊けて美味しく食べることが出来る「金芽ロウカット玄米」を開発し、我が国の食生活向上に貢献してきた。
雑賀氏は、それらの研究成果を学会で発表するとともに、著書を通じて広く一般に公開してきた。
また昭和38年には財団法人雑賀技術研究所を設立し、一貫して発明の奨励普及、後進の育成に尽力してきた。
雑賀慶二氏は東洋ライス(株)の経営者兼現役の技術者でもある。東京農業大学の客員教授に就任したことで、若い学生を指導・育成していく職務にも携わる。
客員教授就任にあたっての抱負は「これからは三足の草鞋を履くことになる」。多忙な日々が続きそうだ。
(写真)客員教授就任の抱負を語る雑賀社長
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