イアコーン収穫用スナッパヘッドを開発 農研機構2021年3月3日
農研機構は3月2日、汎用型飼料収穫機に装着しトウモロコシの雌穂(イアコーン)だけを収穫するスナッパヘッドを開発したと発表した。4月から(株)タカキタでモニター販売の受注を開始し、2022年度の本格販売を目指す。
汎用型飼料収穫機に装着したスナッパヘッドでトウモロコシを刈り取る様子
今回開発したスナッパヘッドは、トウモロコシの雌穂だけを分離収穫し、茎葉は10~20cm程度に切断しほ場に散布する。2条刈りで外形寸法は全長1900mm、全幅2250mm、全高1300mm、質量は340kgでコンパクト・軽量化を実現した。汎用型飼料収穫機の装着時の操縦性は、飼料用トウモロコシ(茎葉を含む)や飼料用イネの収穫時とほとんど変わることなく、一定の収穫能力を発揮できる。
トウモロコシが倒伏していない状態で1時間に40aを収穫でき、小区画ほ場が多く周辺道路が狭い都府県のほ場でも使用できる。そのため、栄養価が高く、畜産業に欠かすことができない濃厚飼料の8割以上を海外からの輸入に頼っている国産濃厚飼料の自給率向上が期待される。
開発機はトウモロコシが倒伏していない状態で実用レベルの性能を発揮できる見通しが立ったため、この春からタカキタで受注販売を開始。価格は250万円を予定している。今後はトウモロコシが倒伏した場合でも、一定の収穫能力を発揮できる新機能を追加する方向で開発を進めていく。
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