来年の干支「うさぎ」が略称「早太り聖護院ダイコン」を紹介 タキイ種苗2022年12月7日
タキイ種苗は、来年の干支にちなみ、発売から50年で「うさぎ」の別名をもつ品種「早太り聖護院ダイコン」について紹介。現在もパッケージに印刷されている略称"うさぎ"は、発売当時の時代背景や、受発注システムが影響していたという。
略称"うさぎ"と書かれたパッケージ
「早太り聖護院」は、1971年に発表された早太りで良質の丸ダイコン。緻密な肉質で甘みがあり、おでんなど煮食用や浅漬用にも適している。
同社の野菜品種には、品種名とは別に"略称"がついているものがあり、「早太り聖護院」は"うさぎ"。略称について同社の創業150年史「タネの歩み」(1990年発行)には、「品種の増加は、品種名の類似や長すぎるなどの問題点も生じさせた。取り扱いに便利なように品名の他に略称が用いられた」「略称は、当時急ぎの場合の通信手段として利用されていた電報の電略がわりとして、注文や催促、照会などに活用された」と記されている。
緊急連絡用に短い文章を送れる定文電報が、2023年1月に廃止されるが、かつては同社でも、販売店などからの注文を電報で受けていた時代があり、正確に、素早く処理する手段として電報の電略(電報略号)代わりに"略称"を使っていた。食糧増産時代から、高度経済成長へと続く中、種子の品種数や注文が増え、正確に素早く処理する手段として略称が考案。1957年秋から使われてきた。
昭和30年(1960年頃)代の発送場風景
略称の付け方は、キャベツ=植物、ハクサイ=鳥、ダイコン=陸の動物などとなっており、現在も販売されている種子袋にも「キャベツ『初秋』=すすき」「ハクサイ『冬峠』=さぎ」「ダイコン『耐病総太り』=さい」などを印字して販売。来年の干支"うさぎ"の略称をもつ品種は、ダイコン「早太り聖護院」で、電報で発注する際、「ハヤブトリショウゴイン」より「ウサギ」と打つ方が早く、文字数や料金の軽減につながる。
現在は、販売店などからの注文もFAXやインターネットが中心で、略称を使うことはほとんどなく、同社内でも略称を使う機会は以前よりかなり少なくなっているという。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2025年7月8日
-
なぜ米がないのか? なぜ誰も怒らないのか? 令和の米騒動を考える2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【立憲民主党】「食農支払」で農地と農業者を守る 野田佳彦代表2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【自由民主党】別枠予算で農業を成長産業に 宮下一郎総合農林政策調査会長2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【日本共産党】価格保障・所得補償で家族農業守る 田村貴昭衆議院議員2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【れいわ新選組】農業予算倍増で所得補償・備蓄増を やはた愛議員2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】集落と農地 地域の要 営農事業部門・広島市農協組合長、広島県農協中央会会長 吉川清二氏2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】若者を育てる農協に 営農事業部門・北海道農協中央会前会長、常呂町農協前会長 小野寺俊幸氏2025年7月8日
-
小泉農相 随契米放出に「政策効果」 市場落ち着けば備蓄水準戻す2025年7月8日
-
トランプ政権の移民摘発 収穫できず腐る野菜「農家に大きな打撃」2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】常に農協、農家のため 営農事業部門・全農鳥取県本部上席主管 尾崎博章氏2025年7月8日
-
150年間受渡し不履行がなかった堂島米市場【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月8日
-
2025参院選・各党の農政公約まとめ2025年7月8日
-
米価 6週連続低下 3600円台に2025年7月8日
-
【JA人事】JA秋田しんせい(秋田県)佐藤茂良組合長を再任(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JA北九(福岡県) 新組合長に織田孝文氏(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAかながわ西湘(神奈川県)天野信一組合長を再任(6月26日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAえひめ中央(愛媛県)新理事長に武市佳久氏(6月24日)2025年7月8日
-
宇都宮市に刈払機を寄贈 みずほの自然の森公園へ感謝と地域貢献の一環 JA全農とちぎ2025年7月8日
-
岡山の農業を楽しく学ぶ 夏休み特別企画「食の学校2025」 JA全農おかやま2025年7月8日