インドネシア肥料プラント向け尿素ライセンス供与プロジェクトを受注 東洋エンジニアリング2023年11月21日
東洋エンジニアリング(TOYO)はインドネシアの国営肥料会社、PT Pupuk Sriwidjaja Palembang(ププク・スリウィジャヤ・パレンバン、以下、プスリ)が南スマトラ州パレンバン地区に建設する肥料プラントに尿素ライセンスを供与するプロジェクトを、中国のWUHUAN ENGINEERING CO.,LTD.(ウーハン)から受注した。
同プロジェクトにおいてTOYOの所掌範囲は、ライセンス供与、基本設計、一部機器調達、テクニカルサービスとなっており、尿素ライセンサーとして役務を遂行する。
同設備はTOYOの独自技術である尿素合成技術「ACES21」を適用。また、同社の尿素合成新技術「ACES21-LP」の設計を初めて適用を予定している。「ACES21-LP」は、「ACES21」の優れたプロセスコンセプトと最先端の低圧合成技術を組み合わせることで「ACES21」からさらなる原料昇圧動力削減・プロセス効率向上によるエネルギー消費減と、合成機器軽量化によるプラントコスト削減を実現。低コスト尿素製造と地球環境保全に貢献する技術となる。
TOYOはこれまで100件以上の尿素プラント建設実績があり、そのうちプスリが保有する7プラントの建設・改造プロジェクトを1970年代から遂行してきた。また、2015年にインドネシアのPT Petrokimia Gresik (ペトロキミアグレシック)向けの肥料プラントで、TOYOは尿素ライセンサーとしてウーハンと共にプロジェクトを遂行しており、インドネシアプラント建設におけるノウハウと実績が評価され、今回の受注に至った。
人口増加に伴う食糧増産に向けて、肥料の需要は今後も伸びることが予想され、現在世界で多くの肥料プラント建設が計画されている。TOYOは尿素技術のライセンサーとして、最新技術を駆使して肥料プラントを建設することで、地球環境に配慮しながら今後も世界各国のニーズに応えていく。
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