特許登録数で「その他の特殊機械分野」第2位に 現場ニーズ反映の技術改良を加速 井関農機2025年7月22日
井関農機株式会社は、特許庁が公表した「特許行政年次報告書2025年版」において、「その他の特殊機械分野」の特許登録数で全国第2位となったと発表した。あわせて、2024年に特許登録された技術を搭載した5つの主力機種の機能改良も明らかにした。
井関農機株式会社はこのほど、特許庁が発表した「特許行政年次報告書2025年版」において、「その他の特殊機械分野」の特許登録数で全国第2位にランクインしたことを明らかにした。
同社は、既存の農業機械領域に加え、成長市場である先端技術分野やグローバル展開を視野に、将来性と実現性を評価基準に据えた戦略的な特許出願・権利化を進めており、経営戦略と一体化した知的財産戦略を展開している。あわせて、2024年に特許登録された技術を活用した具体的な製品改良も発表。以下の5機種において、操作性・効率性・視認性・保守性の向上を実現している。
【技術改良の主な内容】
① 田植機:オートデフロック・強制4WD制御
旋回時のタイヤ空転を検知すると自動でデフロック機構が作動。必要時には自動的に強制4輪駆動が作動する構造とし、ぬかるみでのスタックを防ぎ、自動走行をスムーズにする。
田植機:オートデフロック・強制4WD制御
② コンバイン:引起し装置の着脱性向上
引起し装置の上下を分離して取り外せる構造とし、搬送部前面を完全に開放可能に。わらの詰まりが解消しやすくなり、刈取り作業への早期復帰が可能となった。
コンバイン:引起し装置の着脱性向上
③ モアデッキ(SCMB60):刈高さインジケータ搭載
電動シリンダの伸縮に連動するリンク機構を設け、前面に表示される刈高さインジケータを視認しながら、運転席から刈高さ調整が可能となった。

モアデッキ(SCMB60):刈高さインジケータ搭載
④ 人参収穫機(VHC114):クレーン仕様改良
収穫した人参を入れたバッグを、搬送コンベアで車体外側の載置台に下ろす構造とし、荷下ろし作業の時間短縮と効率化を実現。

人参収穫機(VHC114):クレーン仕様改良
⑤ 乗用管理機(JKZ23):高精度防除を支えるアキュムレータ搭載
走行時の衝撃吸収とブームの揺れ低減を実現するアキュムレータをキャビン前方に設置。視認性が高く、故障の早期発見とメンテナンス性の向上につながる。
乗用管理機(JKZ23):高精度防除を支えるアキュムレータ搭載
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