震災復興をアピール 東京で桃「あかつき」をPR 福島県2015年6月11日
福島県は6月10日、東京で「新生!ふくしまの恵み発信事業」による、今年度第1回のメディアセミナーを開き、モモの「あかつき」を中心に福島県産の果実をPRした。ブランド化への取り組みを紹介することで、震災からの復興をアピールした。
この発信事業は、原発事故に伴う風評被害を払拭するため「おいしいふくしま、できました」をキャッチフレーズに、全国の消費者にむけて、さまざまなメディアPRや活動を通じて、県産農林水産物の魅力やおいしさを発信している。
福島県では多様な果実が生産されており、なかでもモモが全国2位、日本ナシが4位、リンゴが5位、サクランボが6位の出荷量を持つ。これら果実をリレーすることで1年を通じて出荷している。モモはその第1陣で、同県がもっとも力を入れている果実であり、。なかでも「あかつき」は同県のブランド産品となっている。
セミナーでは3人の生産者が、モモ栽培にかける思いを述べた。35年つくっているJA新ふくしま本店もも専門部会長の横江修司さんは「おいしさを粘り強く説明し、『あかつき』を復権させたい」と、このモモに震災復興の思いを重ねる。
またJA伊達みらいもも部会長の井砂善榮さんは、放射性物質に関して、「全戸全品目自主分析を行い、安全で安心な果物を出荷している。もっともおいしい時に出荷するよう品質管理を徹底し、自信をもってつくっている。せひご支援を」と訴えた。
9月出荷のモモ「伊達白桃」に力を入れている伊達果実農協販売委員長の後藤正さんは、30?50代前半の若手が研究会をつくって頑張っている産地の現状を報告。「福島に来ておいしいモモを食べて欲しい」と、呼び掛けた。
このほか福島市の果樹園の若手農業者が取り組んでいる「桃の力」プロジェクト事業を紹介。「あかつき」を軸にモニター調査、加工、PR・食育などの事業を行い、ブランド強化に取り組む方針だ。
(写真)ミスピーチキャンペーンクルーが「あかつき」をPR
(関連記事)
・パルシステム 震災から4年で多くの企画 (15.02.18)
・震災復興と支援のためのフォト資料集発行 (15.01.30)
重要な記事
最新の記事
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲の本田防除(1)育苗箱処理剤が柱2025年6月17日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲の本田防除(2)雑草管理小まめに2025年6月17日
-
米 収穫量調査 衛星データなど新技術活用へ2025年6月17日
-
価格高騰で3人に1人が米の消費減 パンやうどん、パスタ消費が増加 エクスクリエの調査から2025年6月17日
-
備蓄米の格安放出で農家圧迫 米どころ秋田の大潟村議会 小泉農相に意見書送付2025年6月17日
-
深刻化するコメ加工食品業界の原料米確保情勢【熊野孝文・米マーケット情報】2025年6月17日
-
2025年産加工かぼちゃ出荷販売会議 香港輸出継続や規格外品の試験出荷で単収向上を JA全農みえ2025年6月17日
-
2024年産加工用契約栽培キャベツ出荷販売反省会を開催 旬別出荷計画の策定や「Z-GIS」の導入推進を確認 JA全農みえ2025年6月17日
-
和歌山「有田みかん大使」募集中 JAありだ共選協議会2025年6月17日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第110回2025年6月17日
-
転職希望者対象に「農業のお仕事説明会」 6月25日と7月15日に開催 北海道十勝総合振興局2025年6月17日
-
「第100回山形農業まつり農機ショー」8月28~30日に開催 山形県農機協会2025年6月17日
-
北海道産赤肉メロン使用「とろける食感 ぎゅっとメロン」17日から発売 ファミリーマート2025年6月17日
-
中標津町と繊維リサイクル推進に関する協定締結 コープさっぽろ2025年6月17日
-
神奈川県職員採用 農政技術(農業土木)経験者募集 7月25日まで2025年6月17日
-
【役員人事】ノウタス(6月17日付)2025年6月17日
-
「九州うまいもの大集合」17日から開催 セブン‐イレブン2025年6月17日
-
農薬出荷数量は1.5%増、農薬出荷金額は2.8%増 2025年農薬年度4月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年6月17日
-
中国CHERVON社と代理店契約 EGO製品の国内販売を開始 井関農機2025年6月17日
-
鳥インフル ブラジルからの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年6月17日