7月、ハクサイは安値水準 農水省調査2019年7月3日
農林水産省は7月に東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況と価格見通しについて、主産地などから聞き取りを行い、その結果を公表した。
ここ数年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信するため、同省では平成23年から主産地、卸売会社、中間事業者などから聞き取りを行っている。なお、聞き取りを行った14品目の野菜の生育状況は、同市場外において流通するものについても「同様の傾向」としている。
【現在の生育状況】
現在の生育状況を見ると次のとおりとなっている。
▽根菜類(ダイコン・ニンジン)は、主産地の北海道および青森県において、5月から6月にかけての少雨による乾燥に伴い、肥大は緩慢で、やや小降りとなっている。
▽葉茎菜類(ハクサイ、キャベツ等)は、5月下旬以降の気温上昇や6月中旬以降の降雨に伴い生育が回復し、平年並み。
▽果菜類(キュウリ、ナス等)の生育は平年並み。
▽土物類(バレイショ、サトイモおよびタマネギ)は、バレイショおよびサトイモは平年並み。タマネギは、生育期間の気温が平年を上回って推移したため、生育・肥大が進み、大玉傾向。
なお、佐賀県産のタマネギは、すでに収穫が終了し、貯蔵物の出荷期間。
【今後の生育、出荷および価格見通し】
14品目の野菜について個別に見ると、ハクサイは主産県の長野で7月以降、肥大が進み、大玉傾向となる見込み。7月の出荷数量は平年を上回ることから価格は7月前半・後半と安値傾向で推移する見込み。また、タマネギについて主産地(佐賀・兵庫・香川)で生育期間の気温が平年を上回って推移したため、生育・肥大が進み、大玉傾向であることから7月前半の出荷数量は平年を上回り、価格は安値水準で推移する見通し。7月後半に入ると出荷数量が落ち着き、価格は平年並みに戻る見込みである。
その他12品目については生育しており、出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込みである。
なお、農林水産省のホームページは野菜の生育状況及び価格見通し(令和元年7月)について(農林水産省)。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(166)食料・農業・農村基本計画(8)農業の技術進歩が鈍化2025年11月1日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(83)テトラゾリルオキシム【防除学習帖】第322回2025年11月1日 -
農薬の正しい使い方(56)細菌病の防除タイミング【今さら聞けない営農情報】第322回2025年11月1日 -
酪農危機の打破に挑む 酪農家存続なくして酪農協なし 【広島県酪農協レポート・1】2025年10月31日 -
国産飼料でコスト削減 TMRと耕畜連携で 【広島県酪農協レポート・2】2025年10月31日 -
【北海道酪肉近大詰め】440万トンも基盤維持に課題、道東で相次ぐ工場増設2025年10月31日 -
米の1等比率は77.0% 9月30日現在2025年10月31日 -
2025肥料年度春肥 高度化成は4.3%値上げ2025年10月31日 -
クマ対策で機動隊派遣 自治体への財政支援など政府に申し入れ 自民PT2025年10月31日 -
(459)断食:修行から管理とビジネスへ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月31日 -
石川佳純が国産食材使用の手作り弁当を披露 ランチ会で全農職員と交流2025年10月31日 -
秋の果実王 旬の柿を堪能 福岡県産「太秋・富有柿フェア」開催 JA全農2025年10月31日 -
「和歌山県産みかんフェア」全農直営飲食店舗で開催 JA全農2025年10月31日 -
カゴメ、旭化成とコラボ「秋はスープで野菜をとろう!Xキャンペーン」実施 JA全農2025年10月31日 -
食べて知って東北応援「東北六県絆米セット」プレゼント JAタウン2025年10月31日 -
11月28、29日に農機フェアを開催 実演・特価品販売コーナーを新設 JAグループ岡山2025年10月31日 -
組合員・利用者に安心と満足の提供を 共済事務インストラクター全国交流集会を開催 JA共済連2025年10月31日 -
JA全農と共同開発 オリジナル製菓・製パン用米粉「笑みたわわ」新発売 富澤商店2025年10月31日 -
【スマート農業の風】(20)GAP管理や農家の出荷管理も絡めて活用2025年10月31日 -
農業経営効率化へ 青果市況情報アプリ「YAOYASAN」に分析機能追加 住友化学2025年10月31日


































