千葉、群馬でひょうの農作物被害24億円 千葉で規格外野菜の応援販売も2022年6月9日
5月27日と6月3日に関東地方に降ったひょうの影響で、千葉県では梨などに約17億円、群馬県では二条大麦などに約7億円と農作物への被害が出ていることが分かった。千葉県では、市場に出荷できなくなった一部野菜を「生産者応援」として船橋市の直売所で販売している。
千葉県によると、6月3日のひょうで、市川市や船橋市などで梨に約16億4600万円の被害が出たのをはじめ、松戸市でキャベツに約6000万円、松戸市と市川市でネギに約1200万円など農作物全体で約17億3200万円の被害が出た。また、船橋市や市川市、野田市でビニールハウスが破れるなど農業生産施設に約3400万円の被害があった。
一方、群馬県によると、5月27日のひょうで、館林市や昭和町など5市町で二条大麦に合わせて約2億1300万円の被害が出たのをはじめ、館林市などで小麦に約1億4600万円、ナスに約1億3200万円の被害が出た。さらに富岡市や館林市など5市町の176戸で園芸施設に計約2億1800万円の被害があった。
市川市では、梨だけで約13億円の被害を受けており、JAいちかわで規格外となった梨の引受先などを調整している。また、JAちば東葛は、船橋市の直売所「ふなっこ畑」で、被害のあった小松菜や枝豆などの野菜を「生産者応援」として販売するなど、各JAで対応にあたっている。
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