完熟してから出荷 貴重な「志方いちじく」が旬 兵庫県加古川市2025年8月21日
兵庫県加古川市では、8月上旬ごろから同市北部に位置する志方地域で「志方いちじく」の収穫が始まった。温暖な気候でこだわって生産された、この季節ならではの甘くてジューシーないちじくを楽しめる。

夏の暑さが増す8月上旬から10月上旬まで収穫される「志方いちじく」は、出荷基準を満たしたものだけが「志方いちじく」として認められる。温暖な気候を好むいちじくは、乾燥した夏と温暖な冬が育成に適しており、志方地域では昔からいちじく栽培が盛ん。加古川市の特産品として、近年では地元だけでなく、遠方から買い求めに来る人も増えている。
「志方いちじく」は、実の色つやが良く、糖度が高いのが特長。香りの良さやジューシーな甘さを楽しめ、ジェラートやジャムなど加工品にしてもおいしい。
JA兵庫南志方いちじく部会では、いちじくを栽培する際、適期防除による減農薬に取り組み、品質の向上と統一化にこだわっている。農薬の使用量を抑えて栽培されることから、2006年には「ひょうご推奨ブランド」に認定された。
普通のいちじくは、流通過程で傷まないように完熟前に出荷し、流通過程で赤く色づくが、志方いちじくは圃場で完熟させて収穫。果実が傷まないよう綺麗に箱詰めして出荷される。また、糖度が低いものや割れたもの、大きすぎるもの、小さすぎるものは「志方いちじく」として出荷されないため、貴重な果物として人気が高い。
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