茶殻とコーヒー粕によるバイオ炭循環モデル 静岡県で構築 地域資源循環を推進 伊藤園2025年9月1日
伊藤園は、燦有機研究所(静岡県焼津市)、秋田製茶(静岡県袋井市)、ホテイフーズコーポレーション(静岡市清水区)と共同で、静岡県において茶殻とコーヒー粕を原料とした「バイオ炭」を製造して同県の契約茶園で散布するバイオ炭循環モデルを構築した。
茶殻肥料の製品化により静岡県での地域資源循環型農業を推進
伊藤園は、限りある資源の有効活用と環境負荷の低減を目指し、事業活動を通じた脱炭素化や資源循環といった環境課題の解決に取組んでいる。この一環で、茶殻をはじめとする飲料残渣の炭素資源(バイオ炭)化する研究に注力し、検討を重ねてきた。
飲料残渣は水分含量が高く、安定的かつ環境に配慮したバイオ炭の製造が難しいが、これを燦有機研究所との共同研究により「茶殻」と「コーヒー粕」を混ぜ合わせることで克服。良質なバイオ炭の生成を実現した。さらに、静岡県内で排出した「茶殻」と「コーヒー粕」を利用してバイオ炭を製造し、静岡県内の同社契約茶園へ散布する循環モデルとして、7月から本格的に始動。これにより、静岡県での地域資源循環を促進し、環境に配慮した持続可能な農業の推進に貢献する。
バイオ炭循環モデル
「バイオ炭」の農地施用は、農林水産省が策定した「みどりの食料システム戦略」において地球温暖化対策の手法として農地投入技術の開発を推進されている取組み。この取組みを通じて、静岡県内での新たな持続可能なビジネスモデルとして環境保全・社会貢献活動の輪をより広げる。
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