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次の総選挙は野党の選挙協力で与野党逆転か2016年8月1日

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【森島 賢】

 昨日の東京都知事選は、無所属の小池百合子氏が大勝した。与党候補が勝ったのでもなく、野党候補が勝ったのでもない。ともに負けた。
 この選挙結果から与野党は、なにを学ぶべきか。地方選挙は国政選挙とは違うというが、しかし、学ぶべきことは少なくない。
 そのうちの大きな1つは、参院選に続いて首都でも野党の選挙協力が行われたことである。こんどのばあい、それは結果として成功しなかった。衆議院の解散と総選挙が近い、という声が一部から聞こえるいま、野党協力について、あらためて考えてみよう。

第一図

 上の第1図は、前回の衆院選小選挙区の結果である。このとき、野党は選挙協力を行わなかった。そのときの実際の選挙結果は、野党からみて64勝231負の歴史的な惨敗だった。
 もしも、この選挙で野党の選挙協力が行われていたらどうなっていたか。それを予想したものが次の第2図である。

第二図

 自民、公明の与党は、このとき、すでに統一候補を立てていた。つまり、自民が候補を立てた全ての選挙区には、公明は候補を立てなかったし、公明が候補を立てた全ての選挙区には、自民は候補を立てなかった。
 もしも、野党も与党と同じように、全ての選挙区で全野党の統一候補を立てていたら、どうなっていたか。それを示したのが上の第2図である。
 与党候補の得票数はそのままだが、野党の統一候補の得票数は、全ての野党候補の得票を足し算したものと考える。もちろん、多い方が当選する。
 そのように考えて図にしたものが、この図である。野党からみて155勝140負になる。与野党逆転である。

第三図

 上の第3図は、野党が統一候補ブームを起こした、と想定した場合である。前の第2図との違いは、第2図は、野党統一候補の得票数が全野党候補の得票数を、単純に足し算したものになる、と考えた図だが、この第3図は、野党協力のブームが起きて、足し算したよりも1割増しの得票数になることを想定した図である。その結果は、野党の184勝111負になる。圧勝である。これは、野党協力の相乗効果といっていい。

 ここで言いたいことは、野党には、国民の支持がこれだけある、ということだ。野党の地力である。しかし、これまでは小異にこだわって、その力を発揮できないでいた。
 そうしたこだわりを、こんどの都知事選で突破したことの意義は、極めて大きい。
 しかし、準備不足だったことは否めない。統一候補が決まったのは公示の直前だった。この点は反省すべきことだろう。いますぐにでも、次の都知事選の野党統一候補、いわば陰の都知事を、都民とともに、あらかじめ選んでおいたらどうだろうか。
 最後に立候補を決めて「あと出しジャンケン」の有利さを狙うなどは姑息だ。小池氏はまっ先に立候補を宣言した。勝因の1つは、良し悪しはともかく、そのいさぎよさに、政治家としての決断力と、す早い実行力を多くの都民がみたのだろう。

 政治は常在戦場だという。野党は、総選挙に備えて、いますぐにでも、小選挙区で、国民を中心に据えた野党統一候補を、あらかじめ選んでおいたらどうか。陰の国会議員を選んでおいたらどうだろうか。そうして、1強政治に大きな風穴を開けることを期待したい。
 野党各党に残されている道は、志を捨て、膝を屈して第3の与党に転落するか、あるいは、政権を諦めて万年野党の政治屋に堕落するか、それとも、野党協力の一翼を担って、弱肉強食の政治を阻止する道を選ぶか、しかない。
(2016.08.01)

(前回  農業版アベノミクスのたそがれ

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