エアゾールタイプの園芸用殺虫剤「ロビンフッド」発売 住友化学2016年7月8日
住友化学(株)は、2016年3月2日付で農薬登録した、園芸用殺虫剤「ロビンフッド」の販売を、2016年6月23日から開始した。
「ロビンフッド」は、住友化学(株)が開発した合成ピレスロイド系の「フェンプロパトリン」を有効成分とするエアゾールタイプの殺虫剤だ。
適用対象は、リンゴ、ナシの重要害虫であるヒメボクトウやカミキリムシ類などの穿孔性害虫。
これらの穿孔性害虫は、幼虫が樹木に食入し、樹の内部を加害しながら生育し、被害が進むと樹木そのものが枯死する場合もある。
樹木の中に幼虫が潜んでいるため、散布による薬剤処理では防除が難しく、近年、穿孔性害虫による被害が顕在化している。
「ロビンフッド」は、エアゾールタイプに加工してあるため、穿孔性害虫の食入孔にノズルを差し込んで噴射処理でき、樹木の中に潜んでいる幼虫に優れた殺虫効果を発揮する。
また穿孔性害虫以外にも、ノズルを使わずに噴射処理することで、樹木類に発生する毛虫類を防除することも可能だ。
「ロビンフッド」は、果樹栽培の管理作業の合間にも薬剤処理が出来るように、携帯性に優れた設計を目指した。処理場面に応じて簡易にノズルを切り替える事が出来るよう、ノズル式と噴射式の2ウェイノズルを採用した。
住友化学(株)は、「ロビンフッド」の発売により、殺虫剤のラインナップを一層充実させ、これまで以上に園芸分野での害虫防除に貢献できるものと考えており、今後も積極的に農薬製品の開発・普及促進に注力していく方針でいる。
(写真)食入孔ノズルを差し込んで穿孔性害虫を駆除
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