新たに4種類 リスク管理の有害化学物質リスト見直し 農水省2016年1月27日
農水省は食品の安全性の向上を目的に、国産食品のリスク管理を行っている。1月8日、優先的にリスク管理を行うべき有害化学物質のリストを見直し、平成28~32年度を対象とした新たな中期計画の作成を公表した。
▽リスク管理
「農林水産省及び厚生労働省における食品の安全性に関するリスク管理の標準手順書(17年8月公表)」に基づき、化学物質の毒性の強さや食品への含有量、海外における取組状況などに基づきリスク管理の対象とする優先度を決めた。
なお、ここでいうリスク管理とは、関係者と協議しながらリスク低減のための政策と措置を技術的な実行可能性などとともに検討し、適切な措置などの決定、見直しを行うことを指す。
現時点の科学的知見に基づき、「食品安全の確保」を主軸に、関係者の関心なども含めた上で、農水省の掌握範囲内でリスク管理が行えるものを選定する。
今回の見直しによりリスク管理の対象に追加・除外されたものは以下の通り。リストから外した有害化学物質については国内外の動向などについて関連情報の収集を続けていくとしている。
【追加】
▽植物に含まれる自然毒のピロリジジンアルカロイド類
▽かび毒のジアセトキシスシルペノール、ステリグマトシスチン
▽調理や加工などで生成する危害要因のグリシドール脂肪酸エステル類
▽環境中に存在する危害要因の放射性セシウム
【除外】(現時点で健康への悪影響や中毒発生の懸念が低いもの)
▽ポリブロモジフェニルエーテル(PBDE)
▽パーフルオロオクタン酸(PFOA)
▽パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)
▽ドウモイ酸
▽ブレベトキシン
▽硝酸性窒素
有害化学物質のリストについては、農水省のホームページの別紙1から確認できる。
▽平成28~32年度サーベイランス・モニタリング中期計画
リストに表記されたもののうち食品中の含有実態などについて、サーベイランス・モニタリング中期計画を作り、調査を行う。期間内に行うものと、期間内に可能な範囲で行うものの2区分に分類して進めていく。
同計画の調査対象については農水省のホームページの別紙2から確認できる。
サーベイランスは問題の程度や実態を知るための調査のことで、モニタリングは矯正的措置をとる必要があるか決めるために傾向を知る調査のこと。
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