【注意報】ねぎ、キャベツなどにシロイチモジヨトウ 府内全域で多発のおそれ 大阪府2025年9月3日
大阪府環境農林水産部は、ねぎ類、キャベツなどのあぶらな科野菜、しゅんぎく、花き類などにシロイチモジヨトウが府内全域で多発のおそれがあるとして、9月2日に令和7年度病害虫発生予察注意報第3号を発表した。

大阪府環境農林水産部によると、8月下旬におけるねぎの巡回調査の結果、被害株率、発生頭数ともに平年値を大きく上回った(表1)。また、8月中旬のフェロモントラップ誘殺頭数が平年に比べて多い傾向で推移している地点が多数見られた(表2、図1)。
表2:8月中旬のフェロモントラップ調査におけるシロイチモジヨトウの誘殺頭数
大阪管区気象台が8月28日に発表した近畿地方1か月予報では、向こう1か月の気温は平年より高い確率が80%。今後も多発傾向が続く可能性が高い。
シロイチモジヨトウの卵は直径約0.4mmの球形で、数十~数百個程度が一つの塊となっており、黄白色~灰白色の毛に覆われる(写真1)。卵からかえった幼虫は集団で葉を食害し、成長すると分散して単独で加害する(写真2)。
(提供:大阪府環境農林水産部)
幼虫の体色は、若齢では淡緑色、中齢以降になると淡緑色、緑褐色、暗褐色と変異に富む。若齢、中齢幼虫の体長は約10~20mm、老齢幼虫は体長約30mm(写真3)。幼虫は5齢を経て土中でサナギになり、気温25℃では9日ほどで羽化する。
成虫は体長約12mm、翅開帳時は約30mm。前翅は灰褐色で黄褐色の環状紋がある(写真4)。夜間に活動し、長距離移動する。昼間は葉裏や雑草地に潜む。
(提供:大阪府環境農林水産部)
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇基本的な防除
(1)ほ場の見回りをこまめに行い、卵塊や分散前の幼虫は、見つけしだい葉ごと取り除く。また、ねぎでは、幼虫が葉身内に食入している場合があるため、注意して観察する。
〇侵入・産卵防止
(1)施設栽培では、開口部を4mm以下の目合いのネットで被覆する。
(2)露地栽培では、4mm以下の目合いのネット等でトンネルがけを行う。
〇薬剤防除
(1)老齢幼虫になると薬剤の感受性は大幅に低下するため、中齢幼虫までに防除することが望ましい。
(2)シロイチモジヨトウは近年、近隣府県で、薬剤に対する抵抗性が発達し問題になっている。今後の薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連用を避ける。
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