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コラム:正義派の農政論

【森島 賢】

2019.04.22 
【森島 賢・正義派の農政論】さあ、野党の正念場の参院選だ一覧へ

 統一地方選挙が終わって、いよいよ参院選に突入する。
 地方選では、沖縄の衆院補選が注目されていた。その結果は、野党の統一候補が、予想以上の大差で当選し、与党に衝撃を与えた。これは野党が協力して、周到な準備運動を行った結果である。
 野党は、この成功を3か月後に迫った参院選で、全国に広げたいと考えているだろう。しかし、実際に統一候補が決まったのは3県だけだという。32の1人区の1割でしかない。これで勝てるのだろうか。
 野党は、国会で政府を厳しく追及している。しかし、それで政府支持率が下がりもしないし、野党の支持率が上がりもしない。そして、安倍一強政治が続き、弱者の苦難が続いている。

 この数年間、野党は政府を激しく追及している。モリカケ問題、文書の偽造、要人の暴言......である。しかし、それでも政府の支持率は下がらないし、野党の支持率は上がらない。何故か。
 それは、多くの国民の心に響かないからである。多くの国民は、それらを他人事のように見ている。ちょうど劇場で架空の絵空事を見ているように、である。
 国民の大多数の弱者は、野党の追及をみて、いまの市場原理主義の政治の核心、つまり、弱者に苦難を押し付ける政治を変革しようとする意気込みを感じていない。いまの政治を土台から覆して、政権を奪取しようとする意気込みを感じていない。

 

 

 一方、参院選が3か月後に迫っているのに、野党の選挙協力が進んでいない。
 野党の幹部の多くは、こんどの参院選で政権を奪取しようと考えていないようだ。そうして、参院選は政権選択の選挙ではない、などと物知り顔で嘯いている。そうして、他の野党との選挙協力を考えないで、保身だけを考えている。自分だけが、議員を続けられればいいとか、自分の党だけが勢力を広げられればいい、と考えている。それを弱者たちは見抜いているから、支持が広がらない。
 こんなことでは、野党の選挙協力はできないし、政権奪取など、できはしない。

 

 

 いまからでも遅くはない。今日からでも野党は参院選での選挙協力のための協議を始めたらどうか。幹部だけのボス交渉ではなく、現場の弱者を中心にした協議である。
 それがまとまれば、1人区での勝利は間違いない。その余波で、複数区でも勝つだろう。そうした意気込みを弱者たちは期待している。

 

 

 なるほど、参院選は政権選択の選挙ではないかもしれない。しかし、参院選で野党が勝てば、与党の結束は、内部から崩壊するだろう。
 その結果、安倍一強政治が終わる。そうして、弱者が苦難から脱出する日が近づくだろう。
(2019.04.22)

(前回 政党支持率の科学

(前々回 野党の退潮

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