各政党は社会観を語れ・・・社会主義か資本主義か【森島 賢・正義派の農政論】2025年9月16日
●アメリカ国民の社会主義化
はじめに、アメリカ国民の社会観を見てみよう。先日、ブルームバーグが報じたもので、ギャラップが先月に行った世論調査の結果がある。
それによれば、アメリカでは社会主義を肯定的に考える国民が全体的に増えている。特に民主党支持者をみると、3分の2にまで増えている。
これは、何を意味するか。アメリカ国民は、資本主義の凋落の中で、社会主義に活路を求めているのではないか。
このことは、日本にとって何を意味するか。
●日本はどうか
日本では社会主義は、いまや死語になっている。社会主義は歴史の遥か彼方へ消え去った、というのである。資本主義も死語に近い。それに代わって、保守とかリベラルとか中道とか、社会科学として定まった定義のない、訳の分らぬものになっている。ここには、強靭な社会観がない。
ここには、生産手段を所有する者が、生産を支配し、生産物を勝手に処分する、という普遍的な経済史観がない。それだけではない、その者が経済と社会を支配しているだけでなく、文化さえも支配している。
ここでいう、生産手段を所有する者は、資本主義では資本家であり、社会主義では社会という共同体である。
このことを、アメリカ国民は、よく分かっている。しかし、日本国民は分かっていない。そうして日本では、保守とかリベラルとか中道とか、意味不明な社会観で社会を動かそうとしている。
ここで深刻なのは、政治家もそのことが分かっていないことである。
●政治家は社会観を鮮明に示せ
日本はいま、政治の季節の真っただ中にある。その中で、政治家たちは目先の利害しか考えない。そうして、見苦しく右往左往している。
今こそ政治家は、そして同じ社会観の政治家が集まっている政党は、日本社会を社会主義の方向へ進めるのか、それとも、資本主義の原理を強める方向へ進めるのか。それを、多党化の入り口に立って、鮮明に主張すべきである。そうして、国民に賛同を求めるべきである。
(2025.09.16)
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