農業経営上級アドバイザー73人に 日本政策金融公庫2018年12月17日
日本政策金融公庫農林水産事業が実施する農業経営上級アドバイザー試験が12月6日に行われ、新たに7人の上級アドバイザーが誕生した。14日に公表した。
農業経営上級アドバイザー制度は、農業経営アドバイザーの上級資格として平成23年に日本政策金融公庫が創設した。受験対象は難易度の高い経営課題に対して実践的なアドバイスが可能な活動歴3年以上の人を対象にしている。
今回の試験の結果、新たに7人が合格。次回試験は2019年7月に募集を予定している。
上級アドバイザーは農業経営アドバイザーの模範として指導にリーダーシップを発揮するとともに、6次産業化や新規就農、異業種からの農業参入、ブランド化、経営再建など、より高度な経営課題に対して適切にアドバイスできる専門家として期待されている。
今回の試験での合格者の内訳は、税理士1人、金融機関職員5人、公庫職員1人の計7人。第1回から第8回試験までの通算で、上級農業経営アドバイザー合格者は73人(税理士13人、金融機関職員27人、普及指導員3人、中小企業診断士4人、公庫職員18人、その他8人)となった。
これまでの事例では、干し芋の製造と原材料のサツマイモ生産を行っている企業が、干し芋の原料に不向きな大きなサツマイモができてしまうことや、大きなサツマイモの有効利用方法について上級農業経営アドバイザーである農業普及指導員に相談。サツマイモを適正土壌で栽培することを助言し、大きな芋の発生頻度は従来の6割程度に改善した。また大きなサツマイモを用いた新たな商品の開発について協議。障害者施設と連携して大学芋を製造し、規格外原料を有効活用することで収益性を向上させた。こうして6次化と生産物の品質向上・新商品開発を実現させた。
(関連記事)
・農業経営アドバイザー4700名超に 日本公庫(18.08.24)
・林業・水産業の経営アドバイザー24名誕生 日本公庫(18.02.06)
・農業経営上級アドバイザー66名に-日本政策金融公庫(17.12.19)
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】なぜ多様な農業経営体が大切なのか2024年3月28日
-
全国の総合JA535から507に 4月1日から 全中2024年3月28日
-
消える故郷-終りに、そしてはじめに-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第284回2024年3月28日
-
岩手銀行、NTT東日本、JDSCが「岩手県の『食とエネルギーの総合産地化』プロジェクト」を共同宣言2024年3月28日
-
「日曹コテツフロアブル」登録変更 日本曹達2024年3月28日
-
適用拡大情報 殺虫剤「プレバソンフロアブル5」 FMC2024年3月28日
-
飼料用米を食料安保の要に 飼料用米振興協会が政策提言2024年3月28日
-
肥料袋の原料の一部をリサイクル樹脂へ置換え 片倉コープアグリ2024年3月28日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2024年3月28日
-
純烈が熱唱 新CM「おいしい雪印メグミルク牛乳 ゴクうまボトル」公開2024年3月28日
-
むすびえ「ウェルビーイングアワード 2024」活動・アクション部門グランプリを受賞2024年3月28日
-
「物流の2024年問題」全国の青果センターの中継拠点化で「共同輸配送」促進 ファーマインド2024年3月28日
-
ポストハーベスト事業 米国子会社を譲渡 住友化学2024年3月28日
-
農業の「経営技術」を習得 無料オンライン勉強会を隔月で開催 ココカラ2024年3月28日
-
森林由来クレジット販売プラットフォーム立上げ第一号案件を売買全森連×農林中金2024年3月28日
-
新規需要米に適した水稲新品種「あきいいな」育成 耐病性が優れ安定生産が可能に 農研機構2024年3月28日
-
食品ロス削減に貢献 コープ商品6品を3月から順次拡充 日本生協連2024年3月28日
-
最適な雑草防除をサポート「my防除」一般向け提供開始 バイエルクロップサイエンス2024年3月28日
-
国産和牛が当たる 「春の農協シリーズキャンペーン2024」4月1日から実施2024年3月28日
-
れんこん腐敗病の課題解決へ JA大津松茂と圃場検証を実施 AGRI SMILE2024年3月28日