「米飯のおいしさ評価用語体系」公開 農研機構2025年7月31日
農研機構は伊藤忠食糧と共同で、「米飯のおいしさ評価用語体系」を作成し、農研機構のホームページに公開。米飯の外観、香り、味・風味、食感を表す言葉を広く収集して120語に整理し、それぞれの言葉に定義や類義語などの情報をつけ、辞書のように利用できる。
近年は、さまざまな米の品種が登場し、米の利用形態も多様化。米のおいしさについて具体的な特徴を分かりやすく示すことが求められている。米飯の品質評価の一つで、人が実際に食べて評価する「官能評価」は、米や米飯の流通、米飯製品の製造、炊飯器などの関連製品の開発、新品種の育成など、さまざまな現場で利用されている。
一般に、官能評価では、食べる際に感じられる品質を表す言葉を項目として使われ、米飯の場合、「つやがある」「甘味がある」「粒立ちがよい」「もっちりした」など数多くの表現があるが、これまで整理されていなかった。また、米飯の官能評価では、1960年代に設定された「外観」「味」「硬さ」「粘り」などの項目が現在もよく使われているが、これらの項目では複合的・総合的な判断が必要となるため、十分な経験がなければ評価が難しいという課題があった。さらに、評価項目が細分化されていない限られた数項目で実施されるため、多様な米の特徴を評価しきれない、などの問題点も指摘されていた。
農研機構は、伊藤忠食糧株式会社と共同で、2021年から「白飯として食べる米」を対象とした「米飯のおいしさ評価用語体系」の作成に着手。最終的に120語にまとめ、各用語に定義や類義語の情報をつけた用語体系を構築した。
この用語体系を辞書のように参照することで、米飯の詳細な官能評価が的確に行え、米飯の特徴を表現する多くの言葉の定義や使い方を明確化。米のおいしさの特徴を伝える際のコミュニケーションが円滑になると期待される。
重要な記事
最新の記事
-
【役員人事】JA全農 経営管理委員(7月31日付)2025年7月31日
-
【役員人事】JA全農 理事体制(7月31日付)2025年7月31日
-
【全中教育部・オンラインJAアカデミー】「激動する世界とその見方、学び方」 世界の変化と日本外交の行方 元外務次官の薮中氏が講演2025年7月31日
-
"寄り添う"活動で信用・期待に応える態勢づくり JA共済連2025年7月31日
-
共済金支払総額3兆5475億円 経常利益1002億円 JA共済連決算2025年7月31日
-
【人事異動】農水省(8月1日付)2025年7月31日
-
【人事異動】JA共済連(7月31日付)2025年7月31日
-
6月の米の家庭内消費、前年同月比で4ヵ月連続のマイナス 農水省の「需要上振れ」と整合せず 米穀機構2025年7月31日
-
米高騰 根底には産地の弱体化 食糧部会で現場の声2025年7月31日
-
加工原材料向け備蓄米 随契販売実施 8月1日申込 農水省2025年7月31日
-
米流通「目詰まり」確認できず 流通多様化で系統集荷34万t減 農水省2025年7月31日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】日米関税交渉の評価で見落とされている視点2025年7月31日
-
切り花価格の高騰で消費者は買い控え【花づくりの現場から 宇田明】第65回2025年7月31日
-
消え行くヒエ・アワ・キビ・モロコシ、続くは何?【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第351回2025年7月31日
-
九州一の梨産地から「福岡県産なしフェア」全農直営飲食店舗で開催2025年7月31日
-
「福岡県産シャインマスカットフェア」銀座・京都の直営飲食店で8月1日から JA全農2025年7月31日
-
「発酵そみファフェア」直営飲食店舗で8月1日から開催 JA全農2025年7月31日
-
藤原紀香と貴島明日香が初共演「ゆるふわちゃんねる」開設当時を振返る JAタウン2025年7月31日
-
JAタウン「博多うまかショップ」で「ハズレなし!夏のおみくじキャンペーン」実施中2025年7月31日
-
JAおおいがわ、ホテイフーズと共同 茶殻肥料を製品化 静岡県で地域資源循環型農業 伊藤園2025年7月31日