米の消費減、5ヵ月連続に 米穀機構調査 米からめん類に替える人も2025年8月28日
米穀安定供給確保支援機構(米穀機構)による「米の消費動向調査」(7月分)によると、1人1ヵ月当たりの精米消費量は4108gで前年同期比▲9.1%だった。精米消費量が前年同期比でマイナスとなったのは3月から5ヵ月連続となった。総務省の家計調査でも、2月以降、家計の「米の購入数量」は前年同期比でほぼマイナスで、限定的だが「めん類へのシフト」がみられる。
2025年7月の1人当たり精米消費量
出所:公益社団法人米穀安定供給確保支援機構(米穀機構)
米―家庭内消費も中・外食も減る
この調査は、全国の消費世帯モニターを対象にインターネットで行っているもので、7月分の有効調査世帯数は1578世帯だった。
1ヵ月1人当たりの精米消費量は4108gで前月と比べても205g減った。家庭内消費は2709g(前年同月比▲10.6%)、中・外食は1400g(前年同月比▲6.0%)だった。
中・外食での精米消費量の減少は、おにぎりを小さくする、お弁当のご飯の量を減らす、定食の大盛り・おかわり無料をやめるといった中・外食業者の対応が影響している可能性がある。
スーパー販売数量は堅調
米穀機構調査では家庭内消費も減り続けているが、農水省が公表しているPOSデータをもとにした週ごとの「スーパーでの販売数量・価格の推移」では、7月を通して販売数量は前年を上回っていた(7月21~27日の週は前年同期比+19.2%)。このデータを見る限り、スーパーの販売数量は堅調に推移している。
米からパン、めん類にシフト?
米価が高騰したため、米からパンや麺類へのシフトが起きているという見方もある。7月の数字はまだ出ていないが、総務省・家計調査によると、6月の購入量は米が前年同月比98.1%、パンが94.0%、めん類が102.5%だった。2025年1~6月の半年間の1世帯当たり購入数量を24年1年間の購入数量と比べると、米は42.6%、パンは49.1%、めん類は51.4%だった。パン消費も微減傾向で「米からパンへのシフト」は確認できないが、限定的ながら「米からめん類へのシフト」が見られる。
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