上期経常利益1489億円-543JA2017年2月13日
JA全中は2月9日、上半期総合JA経営速報調査結果を公表した。経常利益の集計結果は1489億円となった。
総合JAのうち6月決算JAを除いた543JAの上半期経営速報値を集計した。
JA貯金は94兆1900億円で前年同期比2.5%増。貸出金は20兆8900億円で同2.9%減となった。貯金は各種キャンペーンの実施などで全国的に増加した。一方、貸出金は他行との競合による新規貸出の伸び悩み等で残高が減少した。
長期共済保有高は247兆200億円で同2.2%減となった。満期到来による解約、契約転換等による減少傾向が継続した。
購買品供給・取扱高は1兆440億円で同5.4%減となった。生産資材は燃料・飼料価格の引き下げ等により同4.4%減、生活物資も燃料価格の下落に加え、分社化も影響して同7.5%減となった。
一方、販売品販売・取扱高は1兆5760億円で同3.4%増となった。米価が回復基調にあり、青果・畜産も単価が好調に推移したことが要因。
事業総利益は8585億円で同0.5%減。前年同期は増加したがまた減少に転じた。事業別では共済事業が3.0%、販売事業は2.8%の増加。一方、信用事業は2.7%、購買事業は3.0%減少した。
信用事業総利益は、貸出金残高・利率の低下で減少となった。共済事業総利益は奨励金・配当金の増加で増益となった。 購買事業総利益は生産資材価格や燃料価格の低下等による供給・取扱高実績減により減少、販売事業総利益は事業取扱高の増加に伴い増益となった。
事業管理費は同0.4%減の7600億円となり、その結果、事業利益は同1.4%減の979億円。経常利益は1.1%減の1489億円となった。前年同期は事業総利益が増加し事業管理費が減少したことから、経常利益は13.4%増だったが、今期は再び減少に転じた。
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