配合飼料供給価格 1tあたり400円値下げ-JA全農2017年9月25日
JA全農は9月22日、10~12月期の配合飼料価格を7~9月期より全国全畜種総平均で1tあたり約400円値下げすると発表した。
飼料情勢や外国為替相場をふまえ決定したが、改定額は地域別、畜種別、銘柄別に異なり、一部の畜種・銘柄では大麦価格の上昇で値上げとなる。 同日、JA全農は以下のような飼料情勢を公表した。
トウモロコシのシカゴ定期は6月は1ブッシェル(25.4kg)3.7ドル台で推移していたが、生育期の天候の影響で一時4ドル前後まで上昇した。その後、受粉期の天候が改善したことや8月10日発表の米国農務省(USDA)需給見通しで単収が予想を上回ったことなどから、現在は3.5ドル台となっている。
今後は、生産量に影響を与える収穫期の天候に左右される相場展開が見込まれる。また、おもに肉用牛の飼料に使用される大麦の相場は、主産地である豪州の干ばつで生産量が減少する見通しとなったことから上昇している。
大豆粕のシカゴ定期は6月には1t330ドルで推移していたが、高温乾燥による米国産大豆作柄懸念から360ドル台まで値上がりした。その後、天候が改善して相場は下落に転じ、USDAの8月10日見通しで単収見通しが上方修正されて期末在庫が増加したことから、現在は330ドル台となっている。
海上運賃(米国ガルフ・日本間のパナマックス型運賃)は5月には1t37ドル台で推移していたが、中国向け大豆や石炭などの輸送需要に加え、南米産穀物輸出が増加したこと、原油相場が堅調に推移していることなどから値上がりし、現在は40ドルを超える水準で推移している。今後は輸送需要が引き続き旺盛と予想されるため、海上運賃は堅調に推移することが見込まれる。
外国為替は6月中旬には1ドル110円前後だったが、米国の利上げが6月に行われるなどで114円台まで進んだが、現在は109円前後となっている。米国の経済政策、各国の金融政策などで一進一退の相場展開が見込まれる。
(写真)牛舎のイメージ
重要な記事
最新の記事
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(1)養豚農家に寄り添い疾病を防ぐ クリニック北日本分室 菅沼彰大さん2025年9月16日
-
【石破首相退陣に思う】戦後80年の歴史認識 最後に示せ 社民党党首 福島みずほ参議院議員2025年9月16日
-
【今川直人・農協の核心】全中再興(6)2025年9月16日
-
国のプロパガンダで新米のスポット取引価格が反落?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年9月16日
-
准組合員問題にどう向き合うか 11月15日に農協研究会開催 参加者を募集2025年9月16日
-
ファミリーマートと共同開発「メイトー×ニッポンエール 大分産和梨」新発売 JA全農2025年9月16日
-
「JA共済アプリ」が国際的デザイン賞「Red Dot Design Award2025」受賞 国内の共済団体・保険会社として初 JA共済連2025年9月16日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」北海道訓子府町で じゃがいもの新品種「ゆめいころ」を収穫 JAタウン2025年9月16日
-
山形県産「シャインマスカット」品評会出品商品を数量限定で予約販売 JAタウン2025年9月16日
-
公式キャラ「トゥンクトゥンク」が大阪万博「ミャクミャク」と初コラボ商品 国際園芸博覧会協会2025年9月16日
-
世界初 土壌団粒単位の微生物シングルセルゲノム解析に成功 農研機構2025年9月16日
-
「令和7年8月6日からの低気圧と前線による大雨に伴う災害」農業経営収入保険の支払い期限を延長(適用地域追加)NOSAI全国連2025年9月16日
-
農薬出荷数量は1.3%増、農薬出荷金額は3.8%増 2025年農薬年度7月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年9月16日
-
林業の人手不足と腰痛課題解消へ 香川西部森林組合がアシストスーツを導入 イノフィス2025年9月16日
-
農業支援でネイチャーポジティブ サステナブルの成長領域を学ぶウェビナー開催2025年9月16日
-
生活協同組合ユーコープの宅配で無印良品の商品を供給開始 良品計画2025年9月16日
-
九州・沖縄の酪農の魅力を体感「らくのうマルシェ2025」博多で開催2025年9月16日
-
「アフガニスタン地震緊急支援募金」全店舗と宅配サービスで実施 コープデリ2025年9月16日
-
小学生がトラクタ遠隔操縦を体験 北大と共同でスマート農業体験イベント開催へ クボタ2025年9月16日
-
不在時のオートロックも玄関前まで配達「スマート置き配」開始 パルシステム千葉2025年9月16日