神出全農理事長が「AG/SUM」で講演2018年6月12日
・農業の価値をデジタルイノベーションで高める
農業とテクノロジーを融合させたアグリテックをテーマに開催されている「AG/SUM2018」のシンポジウムの一環として、神出元一全農代表理事理事長が「JAグループが描く農業のデジタルイノベーション」と題して基調講演した。その後、金丸哲也農林中金専務執行役員も加わったパネルディスカッションで、JAグループのデジタルイノベーションについて語った。
◆Z-GISに注目集まる

(写真)神出理事長が全農のデジタルイノベーションを牽引する「Z-GIS」の役割を強調

(写真)JAグループのデジタルイノベーションを図解したパネル

(写真)ブースには日本農業を象徴する「米百俵」が

「ZーGIS」について、神出理事長が基調講演で強調したこともあった、JAや生産者だけではなく「一般企業の方からも注目され、かなり詳しく質問をされました」と説明にあたった全農の担当者はいう。
(写真)「Z-GIS」のデモ画面を熱心に見入る姿も
◆立見も出た基調講演

神出理事長の基調講演とそれに続くパネルディスカッションは、その前のパネルが終了する前から多くの人が会場に詰めかけ、椅子席だけでは座り切れず、通路に座り聞き入る人が出るほど盛況だった。
基調講演で神出理事長は、JAグループとはどのようなグループなのか、そして全農のプロフィールと世界の協同組合との関係、全農の海外展開を含めた事業について簡潔に紹介。そのうえで、国内の農業生産量や米の需要、さらに国の食料消費量8624万tのうち4390万tが輸入であり、これをいかに国産農畜産物に切り替えるかが大きな課題だと指摘。
そして耕作放棄地や生産者の高齢化、労働力不足が国内農業の重要な課題となっているが、その解決のカギが「デジタルイノベーション」にあるとした。そのために全農では「Z-GIS」など新しい技術を開発、TACや生産者に出向く体制を強化して、生産者に伝えていくとした。今後のあり方としては「農業の価値をデジタルイノベーションでさらに高めていく」ことだと結んだ。
パネルディスカッションは、神出理事長と金丸哲也農林中金専務執行役員・食農法人営業本部長、吉田忠則日経新聞編集員が参加。三輪泰史日本総研シニアスペシャリストをモデレーターに進行した。
このなかで金丸専務は、法人化や大規模化が進みデジタルイノベーションを考えれば、「資金ニーズ」が出るので、こうした先進的な担い手を支援するために、農林中金が持っている法人とのノウハウを役立てていくとし、さらに生産、加工・流通・外食そして消費者をつなぐ「食と農のファーストコールバンクを目指す」と、金融機関である農林中金の役割を強調した。
また、日経の吉田氏は自身の取材経験から「進次郎 VS 全農」の見出しで農協が「悪者」のように報道されることが多いが、一所懸命に農業・地域のために頑張っている農協や生産者がたくさんいることを強調していたことも印象的だった。
AG/SUMの初日・11日は礒崎陽輔農林水産副大臣が開会のあいさつを行い、これからの「スマート農業」の重要さと期待を述べた。その後、礒崎副大臣は展示ブースを訪れ、全農のさまざまな最新の機器などについての説明を熱心に聞いていた。特に畜産(牛)関連では自ら機器を手に取り、その扱い方などを丁寧聞いている姿が印象的だった。
基調講演で神出理事長は、JAグループとはどのようなグループなのか、そして全農のプロフィールと世界の協同組合との関係、全農の海外展開を含めた事業について簡潔に紹介。そのうえで、国内の農業生産量や米の需要、さらに国の食料消費量8624万tのうち4390万tが輸入であり、これをいかに国産農畜産物に切り替えるかが大きな課題だと指摘。
そして耕作放棄地や生産者の高齢化、労働力不足が国内農業の重要な課題となっているが、その解決のカギが「デジタルイノベーション」にあるとした。そのために全農では「Z-GIS」など新しい技術を開発、TACや生産者に出向く体制を強化して、生産者に伝えていくとした。今後のあり方としては「農業の価値をデジタルイノベーションでさらに高めていく」ことだと結んだ。

このなかで金丸専務は、法人化や大規模化が進みデジタルイノベーションを考えれば、「資金ニーズ」が出るので、こうした先進的な担い手を支援するために、農林中金が持っている法人とのノウハウを役立てていくとし、さらに生産、加工・流通・外食そして消費者をつなぐ「食と農のファーストコールバンクを目指す」と、金融機関である農林中金の役割を強調した。
また、日経の吉田氏は自身の取材経験から「進次郎 VS 全農」の見出しで農協が「悪者」のように報道されることが多いが、一所懸命に農業・地域のために頑張っている農協や生産者がたくさんいることを強調していたことも印象的だった。
AG/SUMの初日・11日は礒崎陽輔農林水産副大臣が開会のあいさつを行い、これからの「スマート農業」の重要さと期待を述べた。その後、礒崎副大臣は展示ブースを訪れ、全農のさまざまな最新の機器などについての説明を熱心に聞いていた。特に畜産(牛)関連では自ら機器を手に取り、その扱い方などを丁寧聞いている姿が印象的だった。
(写真)全農ブースで熱心に説明を聞く礒崎副大臣
(関連記事)
・営農管理システム「Z-GIS」が運用開始 JA全農(18.04.24)
・営農管理システム「Z-GIS」が運用開始 JA全農(18.04.24)
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】てんさいの褐斑病が早発 早めの防除開始を 北海道2025年7月2日
-
日本の農業、食料、いのちを守る 「辛抱強い津軽農民」立つ 青森県弘前市2025年7月2日
-
「食と農をつなぐアワード」募集開始 優良な取組を表彰 農水省2025年7月2日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」JAおきなわ食菜館「とよさき菜々色畑」へおつかい JAタウン2025年7月2日
-
三菱マヒンドラ農機 ペースト施肥、紙マルチ田植機、耕うん作業機の販売強化2025年7月2日
-
外来DNAをもたないゲノム編集植物 作出を大幅に効率化 農研機構2025年7月2日
-
「2025年度農業生物資源ジーンバンク事業シンポジウム」開催 農研機構2025年7月2日
-
創立100周年記念プレゼントキャンペーン第3弾を実施 井関農機2025年7月2日
-
住友化学園芸が「KINCHO園芸」に社名変更 大日本除虫菊グループへ親会社変更2025年7月2日
-
フランス産牛由来製品等 輸入を一時停止 農水省2025年7月2日
-
【人事異動】ヤンマーホールディングス(7月1日付)2025年7月2日
-
長野県、JA全農長野と連携 信州産食材使用の6商品発売 ファミリーマート2025年7月2日
-
地域共創型取り組み「協生農法プロジェクト」始動 岡山大学2025年7月2日
-
埼玉県産農産物を活用「Made in SAITAMA 優良加工食品大賞2026」募集2025年7月2日
-
黒胡椒×ごま油でおつまみにぴったり「堅ぶつ 黒胡椒」新発売 亀田製菓2025年7月2日
-
近江米新品種オーガニック米「きらみずき」パレスホテル東京で提供 滋賀県2025年7月2日
-
外食市場調査5月度 2019年比96.9% コロナ禍以降で最も回復2025年7月2日
-
王林がナビゲート 新CM「青森りんご植栽150周年」篇を公開 青森県りんご対策協議会2025年7月2日
-
飲むトマトサラダ 素材を活かした「カゴメ野菜ジュース トマトサラダ」新発売2025年7月2日
-
愛知県豊田市と「市内産業における柔軟な雇用環境の実現にむけた協定」締結 タイミー2025年7月2日