事業総利益1.4%減 共済・購買もマイナス続く2019年1月11日
JA全中は、総合JAの30年度上半期の経営速報を1月10日発表した。貯金残高は前年同期比で引き続き増えたものの、長期共済保有高、購買品供給・取扱高は減少が続いている。事業総利益も前年同期比1.4%減り、4期連続のマイナスとなった。
速報によると、平成30年度上半期の貯金が前年同期比で2.7%の増で、この10年あまりの間、毎年増えている。貸出金も8期ぶりにプラスになった。一方、長期共済保有高は2.8%減、購買品供給・取扱高は0.4%減で、販売品販売・取扱高は2.7%の増となった。
貯金は年金口座獲得件数が全国的に増え、貸出金は住宅や自動車のローンが増えた。長期共済保有高は、生命共済の満期到来による減少や契約転換などによる減少に加え、前年度あった建物更生共済の仕組み改訂による増加分が、今年度なかったため、全体として減少した。
購買は6年連続の減少となった。生産資材が0.1%と前年同期とほぼ横ばいだったのに対して、生活物資が1.6%減だった。販売は異常気象で市場価格が上昇した。
この結果、事業総利益は1.4%減った。事業別では信用が0.5%増、共済が3.0%減、購買が4.0%減、販売が0.8%増だった。なお、人件費の圧縮で事業管理費が1.2%減り、事業利益は2.8%減となった。経常利益も2.1%の減となった。
(関連記事)
・事業利益の減少続く 総合JAの決算概況(18.11.13)
・JA全農の取扱高4兆6382億円 平成29年度の取扱高実績(18.07.30)
・総合農協 組合員数1040万人-農水省調査(18.05.08)
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