瀬戸田レモンの魅力発信 JR西日本と地域振興協定 JA三原2020年6月3日
広島県のJA三原はJR西日本岡山支社と、尾道市瀬戸田町の地域振興に取り組む「レモン等瀬戸田地域振興に関する協定」を締結した。調印式は同町のレモン畑で開かれ、JA三原の西原常雅組合長とJR西日本の有田泰弘岡山支社長が協定書に署名した。
瀬戸田町のレモン畑で協定に締結した西原組合長(写真左)と有田支社長(広島県尾道市)
明治時代にレモン栽培が始まったといわれる同町は国内有数のレモン産地。
JAグループとJR西日本の中国エリアでの協定締結は初めてで、今後は、尾道市とも連携しながら、瀬戸田レモンなど柑橘類を使った商品の開発や、瀬戸田地域のブランド価値向上に取り組み、地域振興と観光客誘致、商品開発や販路拡大による生産者の経営安定を図る。
調印式でJA三原の西原組合長は「産地が躍進する機会であると同時に新たな歴史が刻まれることを誇りに感じる。連携を強化し、一層の産地発展を願っている」と話した。
国内外に魅力を発信する「ふるさとおこしプロジェクト」を推進するJR西日本は、JAと瀬戸田レモンを使った「瀬戸田レモンCHU-HI」を共同開発し、2016年7月から駅ナカ限定で販売。約40万本を売り上げ、姉妹商品と合わせると約68万本を販売した。
2018年7月の西日本豪雨の被災で生産中止となったが、2019年7月に再開したところ、今年2月に完売。人気の高さを受け、6月1日に「瀬戸田レモンCHU-HI」の販売を再開した。
レモン産地と高齢化した生産者のモチベーション維持が重要とみるJAは、今回の協定で鉄道利用者に瀬戸田の魅力を発信し、販路拡大と地域農業の振興を期待する。実際、同JAによると、瀬戸田地域の生産者も今回の締結で注目されたこともあり、大いにやる気を起こしているという。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(147)-改正食料・農業・農村基本法(33)-2025年6月21日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(64)【防除学習帖】第303回2025年6月21日
-
農薬の正しい使い方(37)【今さら聞けない営農情報】第303回2025年6月21日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「地経学時代の到来を憂い、拒否しよう」 きな臭い戦略的思惑2025年6月20日
-
【注意報】サツマイモにシロイチモジヨトウ 県内で多発のおそれ 徳島県2025年6月20日
-
米の買い取り方式 「1つの選択肢」山野全中会長2025年6月20日
-
家の光協会 新会長に伊藤清孝氏(JA岩手県中央会会長) 第82回通常総会、『家の光』創刊100周年記念式典2025年6月20日
-
【JA人事】JAみえきた(三重県)生川秀治組合長を再任(6月20日)2025年6月20日
-
全農 輸出額30年度に3.6倍の823億円めざす2025年6月20日
-
(440)静かに進行する「知の職人」の危機【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月20日
-
石破総理に「鳥取すいか」を贈呈 JA全農とっとり2025年6月20日
-
大田市場にて「鳥取すいか」販売セレモニーを開催しました2025年6月20日
-
「見て、聞いて、体験 協同組合フェスティバル」を7月5日に実施 2025国際協同組合年全国実行委員会2025年6月20日
-
連続シンポジウム・座談会第5回「防災・減災・生活再建と地域づくりへの貢献」 7月14日開催、生協・共済から事例紹介 2025国際協同組合年全国実行委員会2025年6月20日
-
西濃運輸とのモーダルシフトでCO₂削減 第26回物流環境大賞「奨励賞」受賞 日本曹達2025年6月20日
-
適用拡大情報 殺菌剤「日曹フロンサイドSC」 日本曹達2025年6月20日
-
令和6年産銘柄米 5kg実質価格3000円台から販売 Yahoo!ショッピング2025年6月20日
-
秋田県産あきたこまちの発酵玄米麹使用 無添加「玄米塩麹」新登場 鈴木又五郎商店2025年6月20日
-
果樹特化型農薬散布ドローン開発のスタートアップ 投資型クラファン開始 東京ドローンプラス2025年6月20日
-
ペットボトルキャップ回収で寄附金240万円JCVへ贈呈 コープデリ2025年6月20日