第46回「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクール 入賞者を表彰 JA全中2022年1月11日
JA全中は1月8日、第46回「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクールの表彰式を東京・平河町のJA共済ビルで開き、内閣総理大臣賞など各賞に輝いた小中学生を表彰した。
受賞者と関係者のみなさん
同コンクールは昭和51年から開催し、JAグループが推進する「みんなのよい食プロジェクト」の一環として実施している。これからの食、農、地域を担う子どもたちに、稲作をはじめ農業についての学びを深めてもらうとともに、優れた作品を顕彰することを通じ、ごはんや稲作の重要性を広く発信していくことを目的としている。
今回の応募点数は作文部門3万6474点、図画部門4万5951点の計8万を超える応募があった。
主催者を代表してあいさつした菅野孝志JA全中副会長は、食料自給率が37%まで低下し、さらにコロナ禍で米消費の減退が懸念される状況にあるなか、「応募作品には米や農業への理解と愛情を感じる。家族で食卓を囲む幸せや、自分の地域と日本農業について考えるのは貴重な経験になったのでは。JAグループもさらに「国消国産」の意義を発信していきたい」などと述べた。
審査委員長の中村靖彦東京農大客員教授は、今回の応募作品にはコロナ禍も影響してか、家族のつながり、とくに父母の存在が復活したことが感じられたと講評した。また図画の主役は相変わらずおにぎりで、温かみあふれるこの食材をみんなが大事にしこれからもつないでいくことを強調していた」と話す。ただ、世界の食料問題が厳しくなることが見込まれるなか、世界との関わりのなかで日本の米を考えるなどの問題意識も必要ではないかと来年以降に期待した。
作文部門で内閣総理大臣賞を受賞した茨城県桜川市立雨引小学校6年の篠崎迅さんは「ぼくの勝負メシ」を会場で朗読した。アスリートが食べている一口大のおにぎり、パワーボールについて調べ、自分も陸上競技大会で食べるとスタミナ切れがなくなってきた体験などを書いた。受賞が決まってから毎日、朗読して練習、将来の夢は救急救命士、と話した。
図画部門の内閣総理大臣賞は群馬県太田市立沢野小学校5年、吉江小浜さん(※吉は異体字)の「水田の帰り道」。自宅前に広がる田植え後の水田を描いた。祖母の家からの帰り道で、水が張られた水田を描いた。田植えの後が「いちばんきれいに風景が変わる」と思って選んだ。薄い色で、空や建物の映り込みを描いている。
受賞作品は東京・大手町のJAビル4階の農村ギャラリーに展示される。
(関連記事)
内閣総理大臣賞 篠崎迅さん(作文:茨城・雨引小6年) 吉江小浜さん(図画:群馬・沢野小5年) 「ごはん・お米とわたし」コンクール
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(150)-改正食料・農業・農村基本法(36)-2025年7月12日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(67)【防除学習帖】第306回2025年7月12日
-
農薬の正しい使い方(40)【今さら聞けない営農情報】第306回2025年7月12日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 茨城県2025年7月11日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 新潟県2025年7月11日
-
【注意報】果樹に大型カメムシ類 果実被害多発のおそれ 北海道2025年7月11日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 福島県2025年7月11日
-
【注意報】おうとう褐色せん孔病 県下全域で多発のおそれ 山形県2025年7月11日
-
【第46回農協人文化賞】出会いの大切さ確信 共済事業部門・全国共済農協連静岡県本部会長 鈴木政成氏2025年7月11日
-
【第46回農協人文化賞】農協運動 LAが原点 共済事業部門・千葉県・山武郡市農協常務 鈴木憲氏2025年7月11日
-
政府備蓄米 全農の出荷済数量 80%2025年7月11日
-
【'25新組合長に聞く】JA加賀(石川) 道田肇氏(6/21就任) ふるさとの食と農を守る2025年7月11日
-
【'25新組合長に聞く】JA新みやぎ(宮城) 小野寺克己氏(6/27就任) 米価急落防ぐのは国の責任2025年7月11日
-
(443)矛盾撞着:ローカル食材のグローバル・ブランディング【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月11日
-
【2025国際協同組合年】協同組合の父 賀川豊彦とSDGs 連続シンポ第4回第二部2025年7月11日
-
米で5年間の事前契約を導入したJA常総ひかり 令和7年産米の10%強、集荷も前年比10%増に JA全農が視察会2025年7月11日
-
旬の味求め メロン直売所大盛況 JA鶴岡2025年7月11日
-
腐植酸苦土肥料「アヅミン」、JAタウンで家庭菜園向け小袋サイズを販売開始 デンカ2025年7月11日
-
農業・漁業の人手不足解消へ 夏休み「一次産業 おてつたび特集」開始2025年7月11日
-
政府備蓄米 全国のホームセンター「ムサシ」「ビバホーム」で12日から販売開始2025年7月11日