オンラインで牧場体験 JA全農と協同乳業2022年8月25日
JA全農と協同乳業は8月23、24日の両日、北海道士幌町の山岸牧場と子どもたちをつなぐ「オンライン牧場体験」を開いた。
オンラインでつないだ牧場体験
酪農と牛乳乳製品の魅力を発信する「酪農の輪プロジェクト」の一環で、3月に続いて3回目。「農協牛乳50周年記念」のイベントの1つ。2日間で80組が参加した。
24日は協同乳業がスポンサー契約を結ぶサッカーJ3「SC相模原」のファンと同チームのマスコットキャラクター「ガミティ」も参加した「ガミティと行く 牛乳大好き オンライン牧場体験」を開いた。
山岸牧場は300頭を飼養しており、牧場から山岸利明さんと愛さん親子が牛たちを写しながら酪農について説明した。参加者にはあらかじめ教材として牧草と農場で作ったたい肥を郵送、匂いや手触りを確かめてもらいながら会話、子どもたちからは「乳はどうして白いの」、「牛は何時ごろ起きますか」などの質問が出た。
山岸さんたちは質問に応えながら、牛舎の周りの畑で牧草とデントコーンを栽培して牛のエサと作り、牛の糞尿から堆肥を作り、それを畑に戻すという「循環型農業」を営んでいることなどを説明した。同農場では堆肥の発酵時に出るバイオガスで発電もしている。
子どもたちからは「大変な仕事だと思いますがやりがいは?」との質問も。「人間が必要な食べ物を作っています。おいしいと言ってくれることを思い浮かべながら仕事をしています」と話していた。
乳の価値を伝える
3回めとなったオンライン牧場体験。
山岸さんは「毎回、新しい発見がありパワーをもらった。資材の高騰で厳しい状況だが、少しでも消費者に知ってもらい牛乳、乳製品を飲んでもらうことに力を入れていきたい」、愛さんはこの日、数時間前に生まれた牛をオンライン中継できたことなど「生産現場は日によって違うことも伝えることができた。牛乳の価値を伝える貴重な機会となった。地道に伝えていきたい」と話した。
全農酪農部の深松聖也部長は「直接会話し心の通った交流となった。少しづつ酪農のファンを作っていくことが大事。コツコツつなげていきたい」と話した。
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