【農協研究会】報告Ⅲ:地域の農業と社会の双方の活性化に貢献する JAはだの宮永均組合長2025年2月18日
神奈川県秦野市のJAはだの宮永均組合長は、正組合員の高齢化と減少に対して、地域の消費者を巻き込んだ取り組みで准組合員を組織し、生産組合への加入を促進する「地域に開かれた農業と地域社会の活性化の双方に貢献していく新しいJAづくり」を報告した。
JAはだの宮永均組合長
JAはだのは生産組合を基礎組織として、准組合員を正組合員と区別せず、基本的に生産組合に加入する正准一体の組織運営を継続してきました。しかし、秦野市の約7万2000世帯(20年)に対して、農家率1.3%、販売農家率0.7%となり、正組合員の高齢化に都市化の影響も加わって生産組合の弱体化が進んでいます。
そこで、旧来の「農業団体」から脱皮し、本物の協同組合に転身する方向性を打ち出しました。准組合員や消費者を結んで地域の役割も担ってもらい、生産組合を食の中心に置く食料安全保障としての地産地消です。そして組合員が主役のJA運営による徹底した話し合いと組合員・役職者学習により、"アクティブメンバーシップ"を確立したい。
消費者との活動では農地の所有と利用を別に考え、多様な人に利用者になってもらう"コモンズ" を推進しています。今年からはギアを一段上げ、地域の食文化と農業の結びつきを強固にする"ガストロノミー"に発展させます。体験農園や市民農園の利用者をアプリなどで紐づけし、福祉施設や学校との連携も進めて、いずれは市内を一つの農園として連携したい。
生産組合の支援にも力を入れ、組合長手当や活動費などは年間で総額1440万円、1生産組合平均12万円です。事務局をLAが担うことでつながりが広がり、活動が活発なところほど共済保有高や貯金残高が高いという効果も生まれています。
都市開発で農地がなくなり、生産組合解散の申し出もあります。2年前からは一部の自治体と連携協定を締結して、イベントを共催するなど食と農の連携も進めています。神奈川県内や市内の自治体や自治会からも相談が来ており、生産組合の再構築ができると考え、さらに加速させていきます。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】植木類にチュウゴクアミガサハゴロモ 府内で初めて確認 大阪府2025年8月4日
-
【特殊報】カキ園地でチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で初めて確認 奈良県2025年8月4日
-
【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 県下全域で多発のおそれ 岐阜県2025年8月4日
-
【注意報】ダイズ、野菜類等にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年8月4日
-
農産物輸出額 牛肉、米など伸び過去最高の8097億円 15.5%増 25年上半期2025年8月4日
-
【Jミルク生乳需給見通し】微増も酷暑で先行き不透明 飲用値上げ、脱粉期末在庫8万トン強2025年8月4日
-
8月の野菜生育状況と価格見通し きゅうり、トマト、ピーマンなど高値傾向 農水省2025年8月4日
-
暑い日はくだもの補給「国産梨フェア」8日から開催 JA全農2025年8月4日
-
国産農畜産物を美味しく「全農親子料理教室」横浜で開催 JA全農2025年8月4日
-
8月8日は夏トマトの日!直営飲食店舗で「夏トマトの日フェア」開催中 JA全農2025年8月4日
-
「JAタウン」で新規会員登録キャンペーン実施中 JA全農2025年8月4日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」山形県で「尾花沢すいか」を収穫 JAタウン2025年8月4日
-
【推しの子】コラボ 福島県産桃を300個限定販売 JAタウン2025年8月4日
-
外食市場調査6月度 2019年比86.1%前月より10ポイント以上後退2025年8月4日
-
脱炭素の未来を牛から拓く「フードチェーン脱炭素シンポジウム2025〈肉牛編〉」8月27日開催へ エス・ディー・エス バイオテック2025年8月4日
-
サタケの生産支援システム「KOMECT」がクボタ「KSAS」と機能連携2025年8月4日
-
鳥インフル 米イリノイ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年8月4日
-
鳥インフル 英ノーフォーク州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年8月4日
-
おいしい「夏いちご」日本一は広島県廿日市「冠苺」日本野菜ソムリエ協会2025年8月4日
-
7000人の小学生に「交通安全オンライン授業」配信 こくみん共済 coop2025年8月4日