JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
コラムで読者をつかめ【ヒント&ピント~JAの広報誌から】2021年12月4日
コラムとは主に個人の意見や分析を加えた短い評論文の記事で、一般に囲み記事として取り扱われている。紙面にアクセントをつけるとともに固定客をつかむことにもつながる。当然、JAの広報誌にも欲しいところだが、採用している広報誌は以外と少ない。コラムに準ずるものとして「編集後記」を含め、拾ってみた。
全役員が執筆
JA紀南「Kinan」(和歌山県)
毎号定番のコラムである。「きずな」のタイトルで、常勤役員7人が順番で執筆している。12013(平成15)年の合併以来の長期連載である。11月号はJA紀南の中家徹会長(JA全中会長)が、「国消国産」の重要性を熱く訴えている。
さらに今年度から非常勤の理事・監事も登場。「協同」のタイトルで、JA経営や農業・食料など、幅広いテーマで自論を述べている。非常勤の理事も対象というのは、全国であまり例がない。広報誌はJAの経営、運動について、組合員と問題意識を共有するものである。
経営に責任を持つ理事にはどんどん登場してもらいたい。
関心の高いテーマで
JA秋田なまはげ「大地」(秋田県)
タイトルは「健康コラム」。11月号では「緩和ケア」について説明している。
緩和ケアとは、病気になった本人とその家族の持つ悩みや困りごとを少しでも減らし、治療を続けていけるようにすることで、医師や看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、リハビリスタッフなどがチームをつくって対応している。
秋田厚生医療センターの看護師の寄稿で、タイトルの「緩和ケアはいつでも どこでも 誰にでも」にみられるように、全体に分かり易い文章である。
評論性はないが、健康という読者の関心の高いテーマという点で、これもコラムの一例といえる。
「編集者のポツリ」
JA上伊那「る~らる」(長野県)
コラムとはやや趣が違うが、雑誌などの最後のページに掲載する「編集後記」もコラムの一つといえるだろう。雑誌づくりを終えて、編集者の想いや気付いたことを述べたものだが、「る~らる」は「編集者のポツリ」という、言い得て妙のタイトルを使っている。署名入りのため、広報誌に対する読者の親しみを誘っている。
残念ながら、コラム同様、「編集後記」を載せている広報誌も意外と少ない。直接的ではないものの、組合員とJA職員との顔の見える関係づくりのためには、広報誌に署名入りの評論、思いを伝える「コラム」を、JAの広報誌はもっと採用すべきである。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ブロッコリーの黒すす病にSDHI剤耐性菌が発生 北海道2025年12月25日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年12月25日 -
家庭での米消費、前年比11.7%減 マイナス幅拡大、「新米不振」裏付け 米穀機構11月調査2025年12月25日 -
米価高騰に対応、「4kgサイズの米袋」定番化 値ごろ感出し販売促進 アサヒパック2025年12月25日 -
協同組合の価値向上へ「鳥取県宣言」力強く2025年12月25日 -
【世界を診る・元外交官 東郷和彦氏】トランプ再来の嵐 自国利益に偏重2025年12月25日 -
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】なぜ日本は食料難の経験を教科書から消したのか?2025年12月25日 -
【Jミルク脱粉在庫対策】基金初発動1.2万トン削減 なお過剰重く2025年12月25日 -
すべての都道府県で前年超え 2024年の県別農業産出額 トップは北海道2025年12月25日 -
【農と杜の独り言】第7回 祭りがつなぐ協同の精神 農と暮らしの集大成 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年12月25日 -
国連 10年に一度「国際協同組合年」を決議2025年12月25日 -
秋田と山形の3JAが県越え連携協定2025年12月25日 -
日本産の米・米加工品の輸出促進策を議論 「GOHANプロジェクト」で事業者が意見交換 農水省2025年12月25日 -
26年産米の農家手取り「2万5000円めざす」 暴落の予兆に抗い再生産価格を確保 JA越前たけふ2025年12月25日 -
笹の実と竹の実【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第370回2025年12月25日 -
茨城県で鳥インフル 97万羽殺処分へ 国内10例目2025年12月25日 -
ホットミルクと除夜の鐘 築地本願寺でホットミルクお振舞い JA全農2025年12月25日 -
JA共済アプリ・Webマイページに「チャットボット」機能を導入 JA共済連2025年12月25日 -
5県9JAの農産物・加工品を販売 第46回マルシェ開催 JA共済連2025年12月25日 -
短期プライムレートを年2.125%に引き上げ 農林中金2025年12月25日


































